欧州の開拓農地 -大平作業場跡-
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
こうやって遺構を見てると まるで欧州の田舎町にある開拓農地のようです。
実際、ド・ロ神父はここの開拓を行いながら
故郷フランスの風景に思いを馳せていたのかもしれませんね
Nikon D700 + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
神父が乗っていた馬を繋いでいたと言われる金具が残っています。
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
たびたびブログでは口にしてますが 私は欧州の修道院廃墟に憧れています。
こういう煉瓦と石垣が連なる遺構はどうしても修道院廃墟を連想(妄想?)してしまうのです
Nikon D700 + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
外海町にはこのド・ロ神父が残した遺構が他にも残されていますが
この大平作業場跡をあらためて説明すると
神父が信徒の人たちと一緒に切り拓いた農場の作業場の建物遺構。
神父の偉業を垣間見る事ができる貴重なものでした
最初は遺構の風貌のみに惹かれて訪れた今回の探訪でしたが
歴史背景に目をやるとこの遺構の存在の大きさがあらためて分かった気がします。
これも探索のひそかな楽しみ。。。
堅牢なる石垣 -大平作業場跡-
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
現在天井は全て崩落しており残っているのは外壁のみとなっています。
明治初期に造られたものですが、もっと年月が経っているようにも見えます。
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
煉瓦造りは窓枠などに使われた一部のみ。
主な壁は玄武岩割石を漆喰モルタルで固めたもので、
地元ではド・ロ神父の名にちなんで「ド・ロ壁」と呼んでいたそう。
かなり強固な造りとなっており、材料も豊富にあるわけでもない
当時の田舎町で苦心の末に建てられたものではないかと推測
苦労が偲ばれる気がします。
Nikon D700 + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
史跡として保存されていますが特別整備されている様子でもなく
人が頻繁に訪れている感じでもありません
それ故に遺跡然とした姿を堪能する事ができます。
海沿いの煉瓦遺構 -大平作業場跡-
ちょっと今回は変わり種の記事を。
長崎市中心部から車で30〜40分ほどの郊外にある外海町
海に沿って美しいシーサイドラインが伸びるツーリングコースとしても人気の高い地区です
実はこの外海町、同じ長崎の五島列島や生月島と並び
禁教政策の中、キリシタン信仰を守り通した隠れキリシタンの里としても知られています。
1879(明治12)年、その外海に赴任してきたフランス人宣教師、マルコ・マリー・ド・ロ神父。
彼はこの地でキリスト教の布教のみならず、貧困に苦しむ人達のための社会福祉活動に尽力した司祭として
今も伝えられています。
私財を投じて農業・印刷・医療・土木・建築・工業・養蚕業などの広範な分野に渡る技術を
外海の人々に教え、地域の経済的発展にも貢献。
20世紀初頭の西洋と長崎の文化的掛け橋として大きな功績を残しています。
この外海町にはそのド・ロ神父が残した教会や遺構が今も残されており、
今回紹介するのはその遺構のひとつ、大平作業場跡と呼ばれる煉瓦造りの遺構です。
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Nikon D700 + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
ご覧の通り、完全なる遺跡です。
しかしこの煉瓦造りの風貌は私を惹き付けるには充分でした。
まぁもともと遺跡好きでもありますけどね
という事で今回はいつもの廃墟(?)とは少し系統が違うかもしれませんが
よければお付き合いくださいマセ
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