時に委ねられて -廃機関車-
Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
人類が残したひとつの軌跡。
産業革命の一端を担ったのは、間違いなくこの蒸気機関車たちでした。
エネルギー革命によって炭鉱と時を同じくしてその役目を終えた蒸気機関車ですが
ひとつの時代を象徴する姿に違いありません
因みにこの蒸気機関車は昭和40年代後半まで現役として走っていました
とは言え、私は走っているのを見た記憶はないのですが。
私が生まれた頃はまだ現役で走っていたのだと思うと不思議な感じがします。(計算しないでね)
蒸気機関車というとはるか昔の事のような。
昭和40年代後半。その頃には既に0系新幹線が走っていたのだから。
世代交代が押し寄せる中、最後の最後まで走り続け
そして次の世代に受け継いだのでしょう
Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
この巨体はこのまま朽ち果ててゆくのか、それとも復元されて
もう一度人々の前にその威風堂々とした姿を見せるのかはわかりません
いずれにしても「この姿を見るのは最初で最後だろう。」
なんとなくそういう予感が頭をよぎっていました
確信は全くない。しかしこの日私は時間の許す限りシャッターを切り続け、
やがて我に返り、そしてカメラを置きました。
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
いや~語った語ったw (∀`*)ゞ
廃蒸気機関車C56 ~fin~
Lost locomotive -廃機関車-
Ricoh GR Digital III
凛と佇む、かつての人智の結晶
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
寂しさの中に安らぎが浮き上がってくるような光と影のアート
Ricoh GR Digital III
静寂の中、眠り続ける無機質の塊。
なのに無言で心に訴えてくる無機質の塊
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
体は朽ちても誇りは朽ちない。
体は朽ちても威光は朽ちない。
Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
日照と風雨が余計な塗料を少しづつ剥ぎ落とし、
本来の姿に帰ろうとしている鋼の巨体
しかしそこには誇り高き巨体が存在していた
心を持たないゆえ、巨体はただその存在をもって
何かを訴え続けているに見えた。
車体の行く末 -廃機関車-
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
巨大な車輪。機関車の車輪ってホントかっこいい
かつてはこの巨大な車輪が人々を乗せ大地を蹴っていたのかと思うと
感慨もひとしお・・・
Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
今回二度目の探索で何とかこの機関車まで辿り着いたワケですが
ただ気になったのは、周りの木々が伐採されていた事。
調べた時は機関車の周りや辿り着くまでの道は
雑草や藪で完全に覆われているという情報だったので、
近く何かしらの動きがあるような感じでした。
果たして解体なのか、移動させての復元なのか。
ここまで朽ちているとはいえ、今や貴重な車体でしょうし解体するには
惜しい気もします。
なんにせよ、撮影が間に合ってよかったよ。。。ノ(´д`*)
今回最後の撮影になる可能性大だったし、比較的時間もあったので
けっこうなカット数を撮影できました
なのでちょっとしつこいですが、も少しだけ続きますよw
汗と煤煙にまみれて -廃機関車-
操縦席(でいいのかな?)へ上がってみました
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
メーター類がイカス!!まだ原型を留めていますね。(針がないけど・・・^^;)
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
人がめったに来ない場所だからまだいいものの、ヘタに人が来るような場所だと
この部品類も無事じゃすまなかったのでは?とすら思います
メーターとか心無いマニアの人に持ち去られそうだし...
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
石炭を燃やす火室もチャント確認できました
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
ボロボロになった操縦席ですが、まだ「機関車」の魅力を損なっていませんでした。
子供の頃、公園に展示している機関車の操縦席に登った時に感じたような
「ワクワク感」がまだ沸き起こるのです。
それはここが男達の汗と煤煙が沁み込んだ「本物」の場所だからかもしれませんね。
まさに本物の迫力が迫ってきます
まだ続きアルヨ
消えぬ存在感 -廃機関車-
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
巨大なる鋼の車体はものの見事に(?)朽ち果てていました
(もしSLファンの方がいたらごめんなさい。今回は割り切って“廃”なる姿をお楽しみ下さい。
自分も機関車の雄姿は好きなんです!!)
Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
近くで見るとやはりその迫力に圧倒されます
蒸気機関車っていかにも鉄の塊って感じでその存在感がスゴイのですが
この朽ちた姿になると、より迫力が増しているようにすら感じます
Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
調べてみるとこの蒸気機関車の型式はC56。製造は1937年3月となっています。
この車体はかつて九州各地を走っていたのでしょうかね
Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
Ricoh GR Digital III
やはり疑問となるのは、何故機関車がこんな山中にあるの?という事です。
どうやらその昔、この近くに宿泊施設があり、そこのオーナーが展示用として
JR(国鉄?)から無償貸与されたようです
宿泊施設は廃業となったものの、この機関車はそのまま放置という事みたいですね・・・
車体の錆加減が放置期間の長さを感じさせます
MOTTAINAI!!(カタコト風で読んでくださいw)
↑世界共通言語
まだ続きます
幻のSL -廃機関車-
その日私は、九州南部の山中に眠るとされる
「とある」物件を求めて山中を探索していました
実はここに訪問するのは二回目。
前回の訪問時は近くを探索したものの、発見まで至らず断念。
今回は半年振り二度目の探索。同じ九州内とはいえ、車で4,5時間かかる場所です。
今度は二の鉄を踏まないよう、より情報収集した上で再度探索に臨みました
そして無事発見したのです。
山中に放棄された廃機関車を。
Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
うーん感動。これが見たかった!
僅かな情報を頼りに発見した時はやはり感激ですね
Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S
こいつぁヤバイ。萌える...。
Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
この手の荒廃した蒸気機関車は全国に数ヶ所確認されています
その姿に衝撃を受けた私は近場で同じような廃機関車がないものか探していたのです。
やはり来てよかった。
巨体を目前にし、何とも言えない気持ちがこみ上げてきます。
何なんでしょうか、この気持ちは。
ごめんなさい。こういうときどんな顔をすればいいか分からないの・・・・w
続きますよ
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