古の彩
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
弁柄の一大産地だった岡山県
古くから陶磁器や漆器の赤絵、衣料や家屋の塗料などと様々な分野で
使われてきたようです。
ここは伝統ある日本の古の文化が生み出した廃情景と言っていいのか。
Ricoh GR Digital III
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Fuji S3Pro + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
緑に包まれる廃墟の光景はよく目にしますが
弁柄の深みある紅には緑が不思議といつも以上に映える気がしました。
今回、あまり大した写真も撮れなかったので
記事として上げる事自体、躊躇していたのですが (と言いつつ3日も上げたけど)
あらためて写真を見ていると、やはり再訪欲がふつふつと湧いてきます。
ウン、またきっとチャンスはあるでしょう。
…でも、靴についた弁柄 これホント落ちないぜ…
深紅
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
廃墟に関して少し知識がある人にはおなじみの物件です
今回は私の探索歴の中で最短記録であったであろう滞在時間
しかし僅かな時間ながらも深紅の世界に囲まれて
他に類を見ない廃墟体験だった
Fuji S3Pro + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
全てを紅く染め上げる。まったくお見事…
気を付けていたものの、やはり着衣やカメラにも紅が付いていた。噂どおり。
ちなみに弁柄とは伝統的な赤色塗料(顔料)の一種
ふつうに見かける赤い塗料とはやはり違いますね。色に深みがあるというか。
伝統色に包まれた廃墟です。
精霊流し 2012 其の弐
長崎に古くから伝わるお盆の伝統行事 精霊流し
由来についてはいくつか説があり、定説はないようです
文献記録として残っているものだと1700年初頭の享保の時代に
精霊物や供物を小舟に乗せて流したという文書が残っているようです
起源にいたってはもっと前になるのかもしれませんね
古来から中国(というか漢とか唐でしょうが)との交流があった
長崎ですからその影響の可能性も高いでしょう。
爆竹を鳴らす由来も定かではないですが
ただ賑やかに霊を送り出すためだけの演出ではなく
魔除けの意味も含まれているようです。
たしかに悪霊も逃げ出しそうなくらいの迫力。
そして長崎では毎年行われているこの精霊流しが
中止されたという記録は残っていません
昭和57年7月23日 299名が亡くなった長崎大水害が起きた時も
まだ街が復興の最中にとり行われました。
霊を送り出す行事ですので、そういった災害が起き亡くなった人が
大勢いる時こそ必ず行われる行事なのですね
しいていうと今から67年前の8月9日 長崎に原子爆弾が投下された年
その僅か1週間後であったにもかかわらず、やはり精霊流しで霊を送りだしていたとの事。
その頃から長崎の人には深く根付いている行事だったようで
被爆した人が自分の船を出してくれる人がいるのか心配しながら亡くなっていった
という話も残っています。
ちょっとしんみりするような事ばかり書いてしまいましたが
とは言っても大勢の観光客が集まるように
非常に見ごたえもある行事である事には間違いないですけどね
そしてもちろん
夏の行事につきものの浴衣のおねーさんも沢山いますしw
やっぱりいいですね夏の夜に浴衣の女性 (・∀・)
精霊流し 2012
毎年8月15日の夜 長崎の街は精霊流しが行われ 人々と花火の喧騒に包まれます。
―精霊流し―
初盆を迎えた故人の霊を極楽浄土へ送り出す、長崎の夏の伝統行事です
爆竹の破裂音・鉦の音・掛け声が交錯する喧騒のなかで行われ、
流し場と呼ばれる終着点まで故人の霊が乗った船を運び練り歩きます
3年前にいちどこのブログでは記事として取り上げてますが
今年も足を運んできました。
精霊流しと言うとどうしても物静かな行事、厳かなイメージを持っている人が多いようですが
長崎の精霊流しは船を運びながら花火や爆竹で故人の霊を賑やかに送り出します。
そりゃもうド派手なものです。ダンボールごと爆竹鳴らしたりしますから。
(最近は警察さんもうるさくて見つかったら静止されますけど…(;´Д`))
まぁダンボールごとだともう爆竹というか火柱が上がる状態になりますから
昔はよく船に燃え移ったりしてたのでしょうがないですけどね
ひとつの船で平均10万円分くらいの爆竹を鳴らします。
余談ですが長崎ではお盆にお墓で爆竹や花火をやるのが通例なので
長崎人は花火に慣れ親しんだ人が多いです。
爆竹を手に持って鳴らすって事も子供時代にマスターしちゃったりします。
(最近の子供もそうなのかな?)
毎年多くの観光客が訪れる精霊流しですが、しいて言うと祭りじゃないんですよね
上述したように初盆を迎えた故人を送り出す行事ですのでやはりどことなく厳かな雰囲気はあるんです。
なので送り出す(船を運ぶ)のも故人の親族や友人の手によって行われます
いつだったか、派手な爆竹の雰囲気に呑まれて陽気な外人さんが一緒になって馬鹿騒ぎしてるのを見て
ちょっと勘違いしてないか?って感じた事がありましたw
まぁ賑やかに送り出すってのが趣旨ではあるもののやはり故人を偲びつつってのが大事ですよね
youtubeに長崎のお盆と精霊流しの雰囲気がよく感じられる動画がありましたので貼っておきます。(転載)
明日も精霊流し記事です(灰だらけになりながら写真いっぱい撮ったからw)
8月15日は廃校の日
ということで相互リンクとしてもお世話になっている「廃ダイナミックレンジ」さんの企画
平成24年度 廃校夏祭り
私もちゃっかり参加させてもらいました。
このブログでは少し前に廃校記事が続いていたんでアレなんですが
ちょっと違う感覚で楽しんでもらえたらw
他にも多くの廃墟系サイトの方々が参加させてさいるので是非ご覧になってください。
色んな廃校が見れますよ♪
→詳しくはこちらから
Nikon D700 + Tamron 17-35mm F2.8-4 Di
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
Nikon D700 + Tamron 17-35mm F2.8-4 Di
もちろん一般的には今日15日はお盆であり、終戦記念日でもあります。
故人の供養も当然ですが忘れずに。。。(。-_-。)
幻影の存在 -S中学校-
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
人もめったに来ない山奥にある廃校であるが故、
多少の人為的破壊の跡がはあるものの、比較的状態のいい廃校でした
しかしいつまでここに存在するのか
たとえ廃校となって30年以上、この地に残っていたとしても
これから5年先、10年先、同じように残っているのか誰にも分からない
次に訪れた時にはこの場所には何も無かったかのように
空虚な空間が広がっているのかも。
廃墟とは皆、幻影のような存在であるとあらためて思います。
ー S中学校 終わり ー
歓声の記憶 -S中学校-
Fuji S3Pro + Nikkor Ai 50mm F1.4D
深い山の中に打ち捨てられた学び舎
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
時とともに摩耗していく空間
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
遠のく子供たちの歓声と笑い声
過去の栄華は幻だったのかと記憶をたぐり寄せる
存在意義を自らに問いかける
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Fuji S3Pro + Nikkor Ai 50mm F1.4D
沿革史は34年前を最後に空欄が続く
変わらぬ空間 -S中学校-
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
離れの建物へと続く階段
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
階段を上がった先には講堂がありました
特に荒らされた様子もない広い空間が広がります
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
学生時代、講堂というと少しだけ身が引き締まる場所だったような気がします
入学式や卒業式。始業式 終業式 発表会と学校生活における
催事が行われていた場所だからでしょうか
教室とはちょっと違う雰囲気を持つ場所でしたね
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
廃校となった今もその雰囲気は変わらず
ここもシャッターを押しながらそう感じる講堂でした
忘却 -S中学校-
白石喪失
Nikon D700 + Tamron 17-35mm F2.8-4 Di
三重県に存在する超有名廃墟である白石鉱山
このブログでも過去紹介した事のある廃墟だったが
解体との情報を耳にしたのは7月下旬の事だった
実はこれまでにもこの白石鉱山は度々解体の噂が流れた事があり
今回もその類かと思って最初は半信半疑だったのであるが
程なく次々と有志による新たな情報が駆け巡る
そこには今まさに重機による解体が始まり
数多くの廃墟クラスタを魅了した白石鉱山が解体されていく姿があった—。
私はその場で崩れ落ち、激しい絶望感に身を打たれ 嗚咽をもらさずにはいられなかった。
↑まぁ崩れ落ちたのは冗談ですがやはりショックでしたね。
私が訪れる事が出来たのは一度のみでしたが本当に魅力ある廃墟でした。
非常に残念です…
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