最後のリフト駅 -Sロープウェイ-
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
暫く坂道を降りていくと、またリフト駅が現れた
おそらく最後のリフト駅
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
ワイヤーロープはまだ切れていない
リフトはまだぶら下がったままだ
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
廃リフトもここまで来ると多少見慣れた感はあるが
それでも興味は尽きなかった。
朽ち果てる途中段階にある姿はそれぞれが違う姿を持っている。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
リフトの支柱に巻きついた蔦がそこに在る年月を悟らせてくれる
自然が人工物を飲み込む過程における途中段階を覗き込んだようだ
先述のようにやはりここも人が足を踏み入れた気配を殆ど感じなかった。
廃墟鑑賞や撮影する人が増えた今、こういった廃墟は極めて貴重である。
今回、幸運にもこの場所に出会える事ができた事に感謝しつつ撮影にのぞんだが
若干いつもと違う背徳感のようなものも入り混じった中での撮影だった
というのもこの場に本来在るべきでない有機物である自分が存在しているという事。
その違和感がどことなく背徳感となっていたようだ。
廃墟撮影をする上ではどこでも少なからず感じる事ではあるのだが
この日はいつも以上に感じていたのだろう…。
しかし反面、宝物を見つけたような高揚感も同時にあるワケで
ん~葛藤。。。
ともあれ長い旅となったSロープウェイは今回ここまで。チャオ!
止まらぬ足 -Sロープウェイ-
Nikon D700 + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
まだ先がありそうだ
尽きぬ興味と廃欲が渦巻き続ける
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
期待を上回る物件はここに辿り着くまでの
疲れを忘れさせる力がある
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
目の前に現れるモノひとつひとつに目を配りながら
静寂の中、一歩一歩足を進めていく
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
もう少し先に進もう
確実にファイナルステージが近づいているのを感じて
眠り続けて -Sロープウェイ-
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
ロープウェイ廃墟においてゴンドラと並ぶ見所
それは大きな動力用車輪を持つ機械室です
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
先に紹介した山頂駅には動力源がありませんでしたが
こちらの山麓駅には・・・ありましたよ
しかもスバラシイ状態で・・・
Nikon D700 + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
残されたひとつひとつのパーツが目に止まります。
アプローチには多少困難な場所に眠っていたせいでしょう
人が足を踏み入れた痕跡が殆ど見当たりません。
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
果たして私は眠りを妨げてしまったのか
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
これがおそらく心臓部。夢と笑顔を牽引した源。
Nikon D700 + Tamron 28-75mm F2.8 XR Di
おそらくは、まだ力を使い果たす事なく眠りについた場所。
今から3、40年前、国内いたるところで花開いたロープウェイ観光産業
経営不振で休業を余儀なくされたところも数多くあります。
ここもまたその中のひとつの姿
静寂のホーム -Sロープウェイ-
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
山麓駅内部へと足を向けます。
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
ロープウェイ廃墟にはこの手のスイッチを良く見かけます
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
コントロール室。ここもやはり残留物は多め。
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
この窓から乗客の笑顔を眺めていたのでしょう
きっと幾多の笑顔が溢れていた場所。
山麓駅 -Sロープウェイ-
ちょっと間が空きましたがSロープウェイ再開です。
けっこうな距離を歩き、やっとロープウェイの山麓駅に辿り着きました。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
良物件のニホイがプンプンします。素敵な佇まいです。
時間が止まった空間がそこにありました。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
そしてこの山麓駅にもまた別のゴンドラが残されていました。
素晴らしい。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
こんな場所がまだ九州に残されていたとは…
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
そして残された最後の乗車券も。
Gondola -Sロープウェイ-
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
そろそろ機械室をあとにします。
出た先には楽しみにとっておいた被写体があるのです。
それは・・・
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
ありました。。。
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
そこに行けば
どんな夢も かなうというよ
誰もがみな行きたがるが
遥かな世界
その国の名は ゴンドーラ
何処かにある ユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えて欲しい
ゴンドーラ♪ ゴンドーラ♪
愛の国 ゴンドーラ♪
Ricoh GR Digital III
というワケでロープウェイ廃墟である意味主役とも言えるゴンドラさんです
上に書いてる歌詞(一部改変してますよ)の意味が分からない人は
おとーさん、おかーさんに聞いてみてください。もしくはゴダイゴでググるべし。
(しかし歌詞が思いのほか廃墟にピッタリなんでビックリしたw)
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
ゴンドラもかなりいい状態で残っていました。
君に会いたくてここまで登ってきたんだぜ
作業場 -Sロープウェイ-
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
機械室と言ってもここには動力源はないようです
大きな車輪はあるけどね
動力本体はこの山頂側でなく山麓駅の方になるのでしょう。
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
絶え間なく動き続けた大車輪も
今は微動だにせず。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
確実に崩壊も始まっています。
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
横倒しになった椅子は誰も起こしてくれず
今日も眠る眠る
色褪せぬ姿 -Sロープウェイ-
リフト山頂駅から少し歩くとほどなくロープウェイ駅がありました。
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
懐かしのサクラカラー。ロープウェイ廃墟での出現率高し。
というか、その昔は観光地全般でよく見かけたよね。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor Ai 50mm F1.4D
ロープウェイ関連の廃墟は不思議と残留物が多い
やはり休業というカタチから再開の目処が立たず、そのままってケースが多いのだろうか。
事務所なども身辺整理して休業に入ったという感じにすら見えない
まるで数週間後には営業再開しますよと言わんばかりにそのままだ。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
機械室らしきものがある。
ロープウェイ廃墟では見所のひとつである。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
機械室、それは素敵な空間。
稼働中の機械はもちろん迫力あっていいのだが、
機械の動きを止めてもなおその魅力が色褪せる事がない。
静止の中のリフト -Sロープウェイ-
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
そして日は移り、今日からエントリーする写真は再訪した時のものです。
ここから本番ですね。気合い入れていきました。
リフトに沿ってグイグイ登っていくと、やがてリフト山頂駅らしきものが見えてきました。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
イッキに記事を飛ばしましたが
実はこの時点でけっこう登っています。絶景かな。
Nikon D700 + Tokina AT-X 16-28mm F2.8 PRO FX
頑張って登山したあかつきにはご褒美が待っていました。
今日も廃墟は私を裏切らない。アリガトー♪
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 24-120mm F3.5-5.6G
かつて歓声を乗せて登っていたリフトも今は無音の中に静止しているのです。