安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判が18日、奈良地裁(田中伸一裁判長)であり、証人出廷した被告の妹は「母は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と長兄のことで頭がいっぱいで、私には無関心でした」と述べた。
被告は兄と妹の3人きょうだい。妹は小学生の頃、教団の集まりに連れて行かれたことがあったと語った。母親は「パフェ食べに行こう」と誘ってきたという。実際は教団のイベントだと知り、「だまされた気持ちになった」と振り返った。イベントについては「偉い人が講演したり、体をたたき合ったりしていた」と述べた。
母親は、妹が40度の発熱があった時も教団の活動に出かけたという。妹は、祖父がいつも面倒を見てくれていたとし、「私と徹也に愛情を注いでくれる存在でした」と語った。
一方、妹は母親が旧統一教会と明かさずに勧誘活動をしていたことも明らかにした。【国本ようこ】
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