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性別にとらわれず自分らしく生きるために、声を上げる人たちが増えています。当事者の思いや社会の課題を追います。

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差別恐れ、つき続けてきたうそ 原告・こうすけさんの半生と怒り

控訴審判決を前に記者会見する原告のこうすけさん(右)とパートナーのまさひろさん=福岡市中央区で2024年11月18日午後2時13分、志村一也撮影
控訴審判決を前に記者会見する原告のこうすけさん(右)とパートナーのまさひろさん=福岡市中央区で2024年11月18日午後2時13分、志村一也撮影

 「特別な制度は求めていない。異性カップルと同じように愛する人と結婚したいだけだ」――。同性カップルの婚姻を認めていない現行制度の違憲性が争われている同性婚訴訟で、2023年6月の1審・福岡地裁判決は「違憲状態」と判断しつつ、同性婚を婚姻と似た別の制度で認める余地もあると言及した。13日に福岡高裁で控訴審判決が言い渡される原告は「異性カップルと区別すれば差別や偏見を生む。現行制度で同性婚を認めてほしい」として明確な違憲判断を望む。

 「婚姻と似た制度であれば、内容次第で婚姻制度の代替となり得る」。福岡地裁判決は、どのような制度で同性婚を認めるかはさらに議論が必要で「立法府による今後の検討や対応に委ねることが不合理とはいえない」とし、直ちに違憲とはしなかった。

 原告の一人で福岡市在住のこうすけさん(35)=フルネーム、漢字表記は非公表=は控訴審判決を前に憤る。「なぜ、性的指向を理由に区別し、分断するのか」

父親が「あんなふうになるなよ」

 背景には、幼少期からの実体験がある…

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