「ヘビというか、軟体動物」　柔道・角田夏実、必勝パターンで頂点に

　パリ・オリンピック第2日は27日、柔道女子48キロ級が行われ、初出場の角田夏実（SBC湘南美容クリニック）が金メダルを獲得した。この階級での日本選手の五輪金メダルは、2004年アテネ大会の谷亮子さん以来20年ぶり。

　ひたすら投げを打ち、頂点への道を切り開いた。この階級の優勝候補本命だった角田は、金メダルを手にした瞬間しみじみ喜んだ。「（23年6月に）代表内定したあたりから、この日のことを考えていた。『終わり？』っていう安堵（あんど）感が強くて……」。栄光への旅路を、最高の形で締めくくった。

　決勝でまみえたバブードルジ・バーサンフー（モンゴル）は、角田が出場を見送った5月の世界選手権（アブダビ）を制した24歳の新鋭だ。開始早々から代名詞のともえ投げを仕掛けると、相手は防戦一方。残り約1分で再び見舞ったともえ投げで技ありを奪い、守り切った。

　ともえ…