限りある人生 木梨憲武さんが「生きている間にやりたいこと」
お笑いコンビ「とんねるず」として、長年バラエティー番組の中心的存在だった木梨憲武さん。「とんねるずのみなさんのおかげです」(フジテレビ系)のスタートから30年以上。「仮面ノリダー」などのキャラクターから、今のご時世なら「不適切」と炎上しそうなコントまで、相方の石橋貴明さんとともに、画面せましと暴れ回ってきた。
「みなさんのおかげです」では、木梨さんが一人で北島三郎や森進一らの歌マネを披露する「1人オールスターものまね王座決定戦」というコーナーがあった。ものまねはプロ野球界にも及び、元巨人、横浜の駒田徳広さんも登場。木梨さんは駒田さんのユニークなバッティングフォームを「瞬間芸」で披露し、笑いを誘った。記者(屋代)がそのマネを覚えていると水を向けると、木梨さんはこう振り返った。
「あの番組では、遊ばせてもらいましたね。しゃべらない、ほとんど何もしないものまねも混ぜながら。やりたいことだけをやらせてもらいました」
コメディー畑が長い木梨さんだが、今年は俳優として、真剣勝負に挑んでいる。
連続ドラマ「春になったら」(関西テレビ制作、フジテレビ系=月曜午後10時)で、奈緒さんとダブル主演。2024年の元日、椎名雅彦(木梨さん)は、自分はがんで3カ月後にこの世を去る、と娘の瞳(奈緒さん)に告げる。一方で瞳は「結婚したい」と打ち明ける。相手は10歳年上の売れないお笑い芸人、しかも前妻との子がいる川上一馬(濱田岳さん)なる男。雅彦は「絶対に認めない!」と怒り狂うが、がんは彼の体をむしばんでゆく。時に口論し、時に涙を隠さない、父娘の行く先は……。
大役に「できるかな? やばい!」
木梨さんは25年前の連ドラ「小市民ケーン」(同)で主演するなど、ドラマや映画での役者経験は長い。ちなみに、今作のオファーを受けた決…
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