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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相(当時)が任命しませんでした。異例の事態の背景や問題点を追います。

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「公権力が保障すべき肝心な自由をひっくり返した」 水田洋・名大名誉教授が懸念

「権力介入の第一歩を許してはならない」と語る元日本学術会議会員の水田洋・名古屋大名誉教授=名古屋市名東区で2020年10月7日、川瀬慎一朗撮影
「権力介入の第一歩を許してはならない」と語る元日本学術会議会員の水田洋・名古屋大名誉教授=名古屋市名東区で2020年10月7日、川瀬慎一朗撮影

 菅義偉首相が科学者の代表機関「日本学術会議」から推薦された新会員候補6人を任命しなかった問題で、かつて日本学術会議の会員を務めたアダム・スミス研究の世界的権威、水田洋・名古屋大名誉教授(101)が毎日新聞のインタビューに応じた。戦前の思想・学問への弾圧を体験し、戦後は「あいち九条の会」代表世話人や「自衛隊イラク派兵差し止め訴訟」の原告団に加わるなど権力に物申してきた。今回の問題が学問・研究の自由の阻害につながることを懸念し、「その第一歩を許してはならない」と声を上げる。

 ――自身も学術会議の会員だった。

 ◆私は1960年から63年、69年から75年の計9年間、会員だった。国民のためにアメリカのいろいろな技術を導入するのに際し、「軍備も導入されるのではないか」などと懸念を伝え、議論した。戦前の反省から、権力監視という役割もあった。

 ――今回の問題をどう見るか。

 ◆戦前の弾圧を経験しているので「またか」と思った。いいかげ…

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