希少ワシ

鉛中毒死絶えず…シカ猟の弾誤飲、規制強化後も

鉛中毒で収容され、獣医師の治療を受けるオオワシ=釧路市の環境省釧路湿原野生生物保護センターで2016年2月6日午後5時20分、本間浩昭撮影
鉛中毒で収容され、獣医師の治療を受けるオオワシ=釧路市の環境省釧路湿原野生生物保護センターで2016年2月6日午後5時20分、本間浩昭撮影

 狩猟や有害駆除によって撃たれたエゾシカの死骸をついばんで鉛弾の破片をのみ込み、鉛中毒で命を落とす希少ワシ類が絶えない。北海道は2000年から段階的に鉛弾規制を強化し14年の猟期からは鉛弾所持も禁止したが、今も中毒被害は続いている。

 環境省がまとめた15年度の全国の傷病希少野生動物収容状況によると、国の天然記念物で環境省レッドデータの絶滅危惧2類に記載されているオオワシは22羽で、すべて道内で収容された。このうち血液検査により2羽が高濃度の「鉛中毒」でいずれも死に、4羽はやや程度…

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