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フランクの ~早期退職~ ビフォー・アフター

・・・・・ライフプラン、ファイナンス活動により、「悠々自適」を目指す! ~早期退職を決行して「何とか自適」生活を送っているフランクの退職前・後のこまごました奮闘状況を書いて行きます。

私が会社を辞めたいと思ったとき...

~ 久し振りのビフォーな話 ~

 長いサラリーマン生活の間で、会社を辞めたいと思ったときが3回あります。
1回目は今から約30年前、30代前半、入社後9年経過したときのことです。それまでの9年間は折からの高度成長時代、仕事も順調、給料もびっくりするほど上がった頃でした。会社の事業拡大のために次々と投資を行い、順調に売り上げも拡大してきたときでした。オイルショックやドルショックに見舞われて、経済が少しおかしくなったときのこと。同業他社は売り上げが落ち、減益や赤字決算で何とかしのいでいた時期に、我が社は過剰投資した直後で借金が返せなくなり、倒産が避けられない状況に陥りました。当時、オーナーによる独自経営体制でありましたが、結局古くから取引していた大手企業に支援を仰ぎ、経営の主導権はその大手企業に移りました。つまり、会社としては倒産し、その大手企業に身売りしたことになります。会社の身の程知らずの事業拡大(今になってそのように感じます)に、従業員は必死になって働きましたが、結局希望退職を募ることになりました。

 私たちには労働組合を経由して知らされ、その後半年間の条件交渉の末、正式に希望退職募集となりました。当時の従業員(?千名)に対して、募集人員が約1割。募集期間は1ヶ月間でしたが、最終的には募集人員の約2倍の人が手を挙げました。なんと!会社側は後先を考えずに、全員受け入れてしまったのであります。会社の将来を悲観した人、会社に残ればきつい職場への異動や出向させると通告された人、割増退職金に目がくらんだ若い人など、さまざまな理由で多くの人が退職していきました。もちろん、それらの条件を涙ながら受け入れて、留まった人もたくさんいました。

 私も不本意な職場に異動させられると事前に聞いていました。はっきり言って、とてもそんなところで仕事をする気にはならず、辞めるか留まるか、毎日苦しみの連続でした。当時、私は30歳、3人目の子供が生まれた直後で、とても会社を辞めるなんて考えられませんでした。親友や恩師にも相談しました。ありがたいことに、その恩師はある大手企業に頼んでやると即答してくれました。(引越しが伴うということで、後日丁重にお断りしましたが・・・)当時の直接の上司(この方は退職されました)のお宅を訪ねて相談もしました。色々なことを考え行動した結果、結論としては結局思いとどまることにしたのであります。そう思わせた決定打は、その直接の上司の「辞めるな!3年我慢すれば元に戻る!」という言葉でした。

 結果、会社の業績回復には3~4年かかりましたが、私自身の仕事はわずか2年弱で元に戻ったのであります。今思うには、当時の部長の危機対策ノルマをこなすための表面的な処置だったのかもしれません。その後は、2度目に会社を辞めようと思うまで、順風満帆な時代が続いたのであります。

 しかし、このときの苦しい思いが私を奮い立たせ、いつでも会社を辞めることができるようにと、ライフプランやキャッシュフローに精力を傾け始めたのであります。もし、あの時の苦しい思いが無ければ、今の私は無く、たぶん60歳を過ぎても働いていたでしょう。

 しかし、会社の事業拡大のために必死に働いた結果が、希望退職とは何とも情けない話であります。そんな会社が、今も苦しんでいるのでしょうか...。

参考記事 会社存続の危機!


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テーマ:早期退職 - ジャンル:ライフ

  1. 2009/08/13(木) 20:38:58|
  2. 早期退職
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(続々)退職後の生活!

~ 最近の暮らし向き ~

早いもので、退職してから丸4年が経過しました。
退職前に比べて、我が家の暮らし向きがどのように変わったか、考えてみました。

● 懐具合
まず、気になるところは懐具合ですね。つまり、収入はどんなレベルかということですが、以前の記事でも紹介しましたように、現在の我が家の収入の中心は、預貯金の取り崩し、個人年金、および外国債券・投資信託の分配金であります。
年間の総家計費は、退職前のそれと比べてほとんど変わりません。

● 家族構成
子供3人を含む5人家族の同居生活から、夫婦二人のみの生活に変わりました。
3人の子供たちは、それぞれ巣立っていきました。そして、孫が一人増えました。
これからは、たくさんの孫に囲まれたいですね。

● 就業状態
妻は結婚以来専業主婦で、退職後は夫婦ともに無職を通しています。

● 家計のゆとり
おかげさまで、家計に関しては全く心配しておりません。ありがたいことです。
今後、投資関連で余程の穴をあけない限り、この状態をキープできるものと思っております。

● 居住地
退職前と同じ居住地で、同じ家(戸建て)に暮しています。二人では広すぎます。小さな家に引っ越そうと思いますが、夢に終わりそうです。

● 地域との交流
妻を通してのお付き合い程度です。退職前とほぼ変わらず、地域会合やサークルには参加していません。理由は、楽しくないから・・・。

● 友人
会社関係の友人はほとんど消えました。年に1回程度、元同僚(現役)と飲む程度です。
ただ、同期入社の友人とは定期的に飲み会を持っています。
幼少時から学生時代までの友人との付き合いについては、退職前とほとんど変わりませんが、私同様に既に退職しているひとりの友人とは、年に3回程度会って、徹底的に飲みます。

● グルメ
夫婦二人になったということもあり、外食が手軽になりました。平均して1週間に一度外食をしているみたいです。夫婦二人の好きなものはほとんど同じです。好きなものから順に並べると、寿司、焼き肉、ラーメン、うなぎ、うどん・そば・・・・。洋物より中華、中華より和食が好物で、基本は魚好きといったところでしょうか。まあ、嗜好としては標準的だと思います。
一方、お酒の方は何でもいってしまいます。退職前はビールを中心に焼酎、日本酒でした。最近は焼酎が中心で、日本酒、ワイン、ビールに変わっています。そして月に1回程度、二人でバーへ行きます。そこでは、スコッチ、バーボンが中心で、その他シャンペン、ワイン、ビールなどを頂きます。夫婦二人、至福のときです。
いつまで、続けられるか分かりませんが、健康を害しない限り、続けていきたいですね。

● ファッション
というより服装ですが、退職前、通勤時はスーツオンリー。したがって、普段着が極端に少なく、休日などはいつも同じものばかり身に着けていました。
退職後、スーツを着るのは1年に数回程度。毎日カジュアルなものばかりに変わりました。でも、家の中ではジャージのような楽な服装にしています。基本的には、夫婦二人ともファッションにはあまりお金をかけません。

● 旅行
下記の数字は、退職前4年間、退職後4年間の各々の年間平均の旅行回数(日帰りを含む)です。
          日帰り     車中泊      ホテル      キャンプ      合計
退職前       12      4.3        0.3        0.5   →   17
退職後        7      1.8        1.5        0.5   →   11  

(注)車中泊 → 道の駅や高速道路のPA、SAなどで、車の中に泊まること。P泊(PA泊)とも言われているようです。

普通、退職後の旅行回数の方が増えると思うのですが、我が家の場合、17回/年→11回/年と減少しています。これは、退職前は子供たち全員が同居していましたので、結構日帰りで家族全員が遊びに行くという機会が多かったことと、退職4年前に一眼レフカメラを買ったので、撮影を目的とした旅行が増えたことによるものだと思います。もう一つの理由は、年を重ねるに従って、われわれ夫婦の体力が衰えてきたせいもあるでしょう。結構、体力の要る車中泊旅行が半減していることからも、そのことが伺えます。
今後は現在のペース(月1回程度)で楽しみたいと思っています。また、ホテルや旅館など、宿泊施設を利用した旅行を増やしていこうと思います。
海外も行きたいのですが、妻がもう一つ乗ってきません。根気よく説得に当たっていきます。

● 健康状態
退職前は1~2年に1回程度、風邪などで病院に行く程度で、ほとんど医療機関にお世話になることはありませんでした。
退職後は、2年経過した頃から、整形外科にお世話になっています。現在も週2回程度、通院して治療を続けています。病名はご想像にお任せしますが、重症ではないので、特に生活に制約を受けることはありません。
風邪を引いて病院へ行ったのは、この4年間で1度だけです。あとは、健康診断で引っかかったときに、精密検査を受ける程度です。
妻も1年ほど前から、2つの医療機関で、月に1度ずつ通院しています。
やはり、60年近くも人生を歩いてくると、それなりに身体に支障が出てくるようです。医療費も結構かかるものですから、これからは健康に十分注意をしていこうと思っているのですが・・・。

● 日常生活
いつも何をしているのか?ということですが、ほとんどパソコンと向かい合っています。
横には、好きなことをしている妻が常にいます。
パソコンでは、日常の資産管理、家計管理や為替や株価のウォッチング、ネットショッピング、ネットバンキング・トレーディング、そしてブログ活動、写真の加工・整理などを行っています。
最近、あることに気づきました。それは、40代から50代の多忙なサラリーマン生活を送っている頃、テレビを見る時間がほとんどありませんでしたので、大好きな音楽番組やドラマなど、いまどんな番組があるのかなんて、ほとんど分からないという時期がありました。
ところが、退職してからはたっぷりと時間があります。連日、昼間に数本のドラマの再放送をしています。パソコンと向かい合いながら、横目でその再放送をずっと見ているのですが、番組のほとんどが40代から退職するまでに放送されていたものなのです。残念ながら音楽番組の再放送はありませんが、そのドラマの再放送のお陰で、40代から50代にポッカリと空いた穴を埋められそうです。ただ、横で見ている妻は、「これ、見た!」とか「これ、知ってる!」なんて、たびたび叫んでいますが・・・。


以上、順不同で思いつくままに書いてしまいました。さて、こんな暮らしが5年後にはどうなっているか、ちょっと楽しみでもあります!

関連記事 → 退職後の生活!
          (続)退職後の生活!
         早期退職してよかったと思うこと・・・ 


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  1. 2007/09/09(日) 15:21:19|
  2. 早期退職
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私にとって「座右の銘」とは・・・

~ 早期退職実現のあと押しも ~

実は、私には50歳を過ぎるまで「座右の銘」というものに興味がありませんでした。雑誌や新聞紙上で色々な著名人が、自分の「座右の銘」について紹介されていましたが、どれをとっても私にとっては興味のないものでした。そもそも、生きていく上で、なぜそのような言葉がいるのかが理解できませんでした。そんな私でしたから、偉人や著名人の言葉を捜すことも無く、格言的な言葉にも無関心。まして、自分自身で独自の言葉を考えるなんて・・これっぽっちもありませんでした。

ところが、今から7~8年位前だったと思いますが、ある新聞のコラムに、業界の著名人が自分の「座右の銘」について紹介されていた記事を読んで、衝撃が走りました。その方はある大会社の社長さんか、それ相応の地位にある方で、サラリーマンとして偉業をなされた方だと思います。残念ながら、どなただったか記憶にはありません。

私も、一人の責任ある社会人として、そしてサラリーマンとして「座右の銘」は持たないとしても、生きるための指針と言うか、仕事上での行動の指針というか、漠然とそういう考えが頭の中にありました。その考えを、その方が見事に具体的な言葉にされていましたので、それを読んだ瞬間に、私の身体に衝撃が走ったのを覚えています。

別に飾り気の無い、格言的な言葉でもない、単に単語を並べただけの、日常よく使われる言葉なのです。その言葉、改めて考えてみますと、それまでの自分、特に35歳を過ぎてからの自分の行動に対する考えを的確に表現していると感じました。

サラリーマンに限らず、一般社会人として、妻や子供を持つ家庭人として、そして責任ある大人として、持っておかなければならない資質みたいなものです。考えてみれば当たり前のことですが、その当たり前のことがなかなか実行できないのが、この世の常です。でも、この言葉が示すことを確実に「守る」ということが、この難しい社会で生き残るための大切なものであると私は今でも思っています。

7~8年前にその記事を読んでからは、私の手帳にその言葉を書き記し、苦しいときや途方にくれたときに、その言葉を眺めながら、何とかその状況から脱出するために力を注いでいたことを覚えています。早期退職が実現できたのも、この言葉があと押ししてくれたからかもしれません。

このような存在の言葉が、私にとっての「座右の銘」と言うのでしょうか・・・。

いずれにしても、これからの生涯においても、私の大切な言葉に違いはありません。

その言葉は、略して「ITP」です。
つまり、

●  知恵  I (Intelligence)
●  信用  T (Trust)
●  忍耐  P (Perseverance)

の三つの言葉です。

その意味について、詳しくは述べません。いずれも日常よく使われる言葉ですが、非常に奥の深い言葉だと思います。この三つが備わっていれば、あるいは備わるように努力すれば、苦しいサラリーマン人生が楽しいサラリーマン人生になるかも知れません。少なくとも挫折は無いと信じています。

今でも、平成9年のダイアリー式手帳に書いてある3つの言葉を眺めるときがあります。
ちなみにこの手帳、平成15年の退職時まで使用していました。そして、今はパソコンの横に置いてあります。



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  1. 2007/08/05(日) 22:00:28|
  2. 早期退職
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早期退職!今の時代可能なのか?(その6)

~ 退職後の生活費って、意外にかかるかも? ~

●早期退職、定年退職、自己都合退職、いずれの場合においてもその後の生活費がどの程度必要なのか、気になるところであります。
過去の記事「早期退職!今の時代可能なのか?(その4)」で、退職後の生活費について記事にさせていただきました。今回はその続編にしたいと思います。

●早期退職して早や4年弱になりました。今のところ、順調にセカンドライフを送っております。前回の記事では、退職直後の一時的な費用増の影響がなくなる2006年の生活費について、4ヶ月間の実績から年間平均の推定値を出しました。今回は1年間の実績値が集計してありますので、改めて以下にそのデータを示します。ちなみに、2007年の5ヶ月分の平均を加えておきます。

2002年        100としますと
2003年        退職年
2004年         94
2005年         90
2006年         79  (前回は4ヶ月平均で78)
2007年         71  (5月までの平均)

結果的には、2006年の4ヶ月平均と1年間の平均値がほとんど同じ値になりました。つまり、退職前の生活費に対して約80%程度必要ではないかと考えられます。

●前提条件として、前回と同様で以下のような純粋な生活費としています。
 ・ 所得税・地方税、各種社会保険、生命・医療保険、損害保険、食費、嗜好品、光熱費、通信費、交際費、医療費、外食・レジャー・旅行費、趣味、車など各種経費など、いわゆる一般的な費目のみです。
 ・ 特別な、あるいは一時的な費用は含めていません。
例えば、子供の教育費および支援(結婚など)、車・家電製品や家具などの耐久消費財購入費用、また、各種(家・車など)のローンも含めないことにしています。

●前回の記事でも書きましたが、ネットなどの情報では、退職後の生活費は夫婦二人で最低24万円、ゆとりある生活には38万円が必要と言われています。しかし、実際に私が生活してみて感じることは、最高の38万円でも結構我慢しなければいけない生活になると思うのです。我が家が少し贅沢になっているかもしれませんが、私ぐらいの年齢では50万円とは言いませんが、できれば42~45万円程度でないと、真に安心できて(ガン・医療・介護保険や火災保険などに加入)、かつゆとりある生活(趣味、外食、レジャー、旅行などを楽しむ)は難しいと思っています。何かを我慢して生活しないといけないでしょう。ただ、セカンドライフ全期間に亘って、それだけの生活費が必要かといえば、そうとは言えません。年を重ねるとともに、生活にかかる費用も少なくなっていくのは当然だと思います。このように考えると、退職後の平均生活費として38万円/月あれば、そこそこゆとりある生活ができるのかもしれません。何ともこればっかりは推測の域であって、居住している地域、家族状況、持ち家かそうでないか、車を所有しているか、ローン完済か未完済かによって大きく状況に違いが出ると言うことは明らかであります。また、物価変動についても考慮する必要があります。また、この38万円/月という金額には、上記前提条件の「特別な、あるいは一時的な費用」は含まれていませんので注意が必要です

●いずれにしても、世間で騒いでいますように、将来の年金に不安を感じている日本の状況を考えると、たとえ38万円でもかなりの高負担になると考えられます。早期退職どころか、60歳定年でも辞められるのかどうか疑問です。やはり、ここは早い時期から、老後対策に真剣に取り組んでいく必要があると思います。でないと、辞めることはできても、ゆとりある生活にはほど遠いと言うことになりかねません。また、年金支給開始が65歳以上の世代の人たちは、60歳から5年間は無収入になります。一体、何歳まで働かなくてはいけないのでしょうか・・・!

●では、老後対策にどのように取り組んでいくのか?
月並みですが、やっぱり資産形成に尽きるようです。今の日本の現状では、預金利率に期待できませんので、資産形成は何らかの投資活動も必要になってきます。決して人に任せておくのではなく、必ず自分で各種の金融商品、投資商品などについてある程度の勉強することが必要です。そして、自分にとってどうするのが最も適切かについて理解しておきたいものです。

●手順としては、まずは貯蓄に励んで、一定のまとまった金額ができれば、比較的高利率の元金保証の金融商品を購入するとか、リスクを取れる範囲のお金で投資性の金融商品を手がけることも必要でしょう。最近はネットで色々な情報が検索できます。マネー雑誌などで勉強されるのも良いと思います。また近くの金融機関や証券会社に相談されるのもいいでしょう。とにかく、何もしないということの無いようにすることが、最も大切なことだと思います。

●ここで、一つの試算をしてみたいと思います。
60歳で退職したあと、夫婦二人が25年間のセカンドライフを楽しむ場合、1ヶ月の生活費を38万円とすると、生涯生活に必要なお金は1億1千4百万円(38万×12ヶ月×25年)になります。この場合、60歳退職時に老後の生活費として、いくら持っていなければならないのかについて計算してみます。夫婦二人の年間の公的年金受取額が(A)150万円(B)200万円(C)250万円(D)300万円の4通りについて、それぞれ生涯必要額(11,400万円)に対する不足額の合計を計算しますと以下のようになります。

(A)7650万円   (11400万円-150万円×25年)
(B)6400万円   (11400万円-200万円×25年)
(C)5150万円   (11400万円-250万円×25年)
(D)3900万円   (11400万円-300万円×25年)
(注:60歳からの年金受給とし、年間の受給金額を一定とした)

年金支給額の違いによって、これだけの差が出るということは、いかに公的年金が大切か分かります。そして、これだけのまとまったお金を持つには、早くからかなり計画的に資産形成に励まないと困難です。
ここで、この不足額ですが、今度は退職後にうまく資産運用することによって、少なくできる可能性が生まれてきます。利率を1%、2%、3%、4%、5%の5通りについて資産運用した場合、不足額がどれだけ減るか、おのおの試算してみました。

                1%      2%       3%      4%       5%
(A)7650万円 → 6806万円  6094万円  5488万円  4972万円  4528万円
(B)6400万円 → 5694万円  5098万円  4591万円  4159万円  3788万円
(C)5150万円 → 4582万円  4102万円  3695万円  3347万円  3049万円
(D)3900万円 → 3470万円  3107万円  2798万円  2535万円  2309万円

5%で運用すると(A)の場合、7650万円が4528万円で済むことになります。運用しない場合の約60%で済むのです。ただ、利率1~2%であれば、元金保証、またはそれに近い金融商品で運用することができると思いますが、3%以上での運用となりますと、現在の日本では、それなりのリスクを取って運用する必要があります。リスクを取るということは、元本割れが発生することがあるということを意味しています。このことをしっかりと頭に入れておかないといけません。「早期退職!今の時代可能なのか?(その5)」でリスクをできるだけ小さくする方法について、私なりの考えを載せていますので、興味のある方は読んでいただければと思います。

●以上、いずれも当たり前のことかも知れませんが、あえて記事にさせていただきました。少しでもお役に立てればと思います。

●最後に、参考になるかどうか分かりませんが、我が家の2006年の家計費内訳比率グラフを載せておきました。

(参考記事)
  早期退職!今の時代可能なのか?
  早期退職!今の時代可能なのか?(その2)
  早期退職!今の時代可能なのか?(その3)~前編~
  早期退職!今の時代可能なのか?(その3)~後編~
  早期退職!今の時代可能なのか?(その4)~ 退職後の生活費って、いくらぐらい? ~
  早期退職!今の時代可能なのか?(その5)~ 早期退職したい年齢を早い時期に決める! ~

2006家計費内訳

基本生活費の内訳
 食費、通信費、新聞・放送受信費、住居・用品、医療・保健衛生費、被服費、交際費、夫婦小遣等


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テーマ:資産運用について - ジャンル:株式・投資・マネー

  1. 2007/05/30(水) 21:05:52|
  2. 早期退職
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早期退職!今の時代可能なのか?(その5)

~ 早期退職したい年齢を早い時期に決める! ~

サラリーマンが早期退職について考える場合、まず最初に公的年金制度について考えるはずです。この制度を考えずに退職はあり得ないといっても過言ではないでしょう。しかし、その公的年金制度の脆弱化によって老後の経済的不安が募る現在、1円でも多くの蓄えが必要になってきます。でも現在のような低金利時代では、利息収入がほとんど期待できません。このような状況では、早期退職どころか定年退職もままならない状況に陥ってしまいます。一体どうすればいいんだ!と言いたいところです。

やはり、ここは投資性の金融商品に頼らざるを得ないのではないかと思います。銀行や郵便貯金しか馴染みのない方たちには、投資という言葉自体にアレルギー反応を起こす方がおられるかもしれません。しかし、ここは安定した老後のためと考えて、投資に関して勉強することが必要なのではないかと思います。そしてできるだけ若いときから、実際に投資を始めることで、早期退職の実現性が高まるでしょう。

一方、企業間の熾烈な経済競争による仕事の厳しさが増してきている昨今、多忙なあまり自分の将来的なことを考える時間的余裕のなさが、その場しのぎの行き当たりばったりの人生になる可能性が高くなっているのではないかと思われます。そのような環境の中で、投資のあれこれについて考えている時間はほとんど無いと思います。私の経験から考えると、逆にあるほうがおかしいと思っています。

そんな多忙な中で、投資をコツコツと継続していくには、時間をあまりかけずに短期間で集中的に自分の投資方針を決定し、その方針に基づいて簡単な操作(できれば機械的に投資を行う)で賄えるようにすることが必要ではないかと思います。そして1年に1~2回程度、集中的に方針の見直しをする程度にとどめて、とにかく本職を大事にして少しでも給料を高くすることに心がけることが大切だと思います。早期退職の一番の近道は、本職によって得られる給料をできるだけ高くすることです。つまり、一生懸命に仕事することにより、自分の評価を高めて給料に反映させることです。貯蓄をするにも投資をするにも、原資が少なければ当然多くのリターンは期待できません。
そして、投資はあくまで投資です。結果は未知数であり、悪ければたちまち貯蓄の取り崩しを余儀なくされるということを頭の中に入れておかないといけません。

それでは、どのような金融商品に、どのように投資すればよいか?ということですが、短い投資経験と僅かばかりの知識しか持ち合わせのない私には、それを語る資格はありません。ただ、そんな私でもこれだけは言えるのではないかと思います。それは、とにかくリスク分散をすることです。
投資方法は個人個人によって千差万別です。リスク分散のやり方は、その人の置かれている立場(年齢や家庭環境・仕事環境など)によって様々だと思います。ちなみに私は、比較的安定している外国債券型投信を中心に投資をしており、毎月分配型で現金を受け取ることによって、リスクにさらされる元本を軽減していく方法をとっています。しかし、外国債券型であるがゆえに為替リスクが付きまとうのはやむを得ません。はっきり言って、為替リスクは強烈です。経験のない方にとっては、毎日の変動が大きなストレスになりかねません。

このような私の投資方法は、私の年齢と既に退職した身であるが故に取っている分散方法であります。これが30~40代の若い年代になると、おのずからリスク分散の仕方が違ってくるでしょう。最も大きく違うのは時間分散でしょう。私のように残りの人生が短い者と違って、若い人は時間がたっぷりとありますので、時間分散を大いにとるべきです。そして長い時間をかけ、楽しみをできるだけ後に回すことで、大きなゲインをあげる可能性が高くなります。また、人生やり直しの効く年齢ということを考えると、多少の冒険(ハイリスク・ハイリターン)をしてみることも可能です。というより、積極的に冒険するべきかも知れません。そして50代に近づくにつれて、その分散のやり方もおのずと変えていくことが必要であり、冒険の度合いもほどほどにしていくことが重要になってきます。

40代に入れば、1年後に会社をやめると仮定して、主に経済面でどうなるかについて具体的に考えることをお勧めします。できるだけキャッシュフローなどで具体的な数字にして、その可能性を追求していくことがよろしいのではないかと思います。最初は箸にも棒にもかからない結果となるでしょう。しかし、それを定期的に繰り返すことによって、徐々に信頼性が高くなり信憑性を帯びてくるのです。

早期退職を目指す場合は、自分の退職を何歳にするか、仮にでも自分自身で決めて、具体的に考えていくことが大切であります。そして、決めた退職年齢の3~5年前になれば、生涯のキャッシュフローを自分自身で作って、自分自身で診断しながら、適宜軌道修正することが重要です。とにかく退職年齢を自分で決めること。これが大事だと思います。なぜならば、その年齢近くになると真剣に考えるようになるからです。決めていなければ60歳までずるずるとカウントダウンするに留まってしまいます。そして60歳以後も働くはめになりかねません。私の場合は、40歳から55歳まで5年置きに節目を決めて、その都度経済状況についてチェックしていました。要するに、日ごろから自分で自分にプレッシャーをかけていくことにより、早期退職することが当たり前という考えにしていくこと。これが重要だと思います。

以上、抽象的な文章で、かつまとまりのない長文になってしまいました。お許しを!

参考記事を列記しておきます。時間があれば読んでみて頂けたら・・と思います。
  早期退職!今の時代可能なのか?
  早期退職!今の時代可能なのか?(その2)
  早期退職!今の時代可能なのか?(その3)~前編~
  早期退職!今の時代可能なのか?(その3)~後編~
  早期退職!今の時代可能なのか?(その4)
  早期退職には本職が最も大事!!


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  1. 2006/11/06(月) 21:46:10|
  2. 早期退職
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