2008年07月03日 20:43
横浜で学会があり、3日間インターコンチネンタルホテルに缶づめになった。
27階の部屋は山の手側に位置し、横浜の市街地が望まれた。初日、2日目は雨で窓の外の風景には墨絵の霞がかかっていたが、3日目は晴れ上がり、窓の外に大パノラマが広がった。夜ともなるとネオンサインに彩られた観覧車や遊園地が眼下に望まれた。グリーンの束がオレンジのストライプの光に代わり、ゆっくりと回転していく。赤い線路の上をジェットコースターの光が走り抜け、ガタゴトという音が聞こえてくる気がする。車のテールランプの赤い光が連なって、帯の様に伸びている。部屋の電気を消して、ソファーに座り、色とりどりの光の点滅を見ているとふと「はるかの彼方に、小石ばかりの、河原があつて、それに陽は、さらさらとさらさらと射してゐるのでありました。陽といつても、まるで硅石か何かのやうで、非常な個体の粉末のやうで、さればこそ、さらさらとかすかな音を立ててもゐるのでした。さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、淡い、それでゐてくつきりとした影を落としてゐるのでした。」という中也の詩が浮かび幻想の世界にひっぱりこまれた。右手に目をやると、ランドマークタワーの光の塔がそびえ立っていた。
写真1: ネオンに輝く観覧車、2:ランドマークタワーの光、3:昼の遊園地、4:昼のランドマーク (3,4は携帯のカメラなので解像度が今一ですみません)




27階の部屋は山の手側に位置し、横浜の市街地が望まれた。初日、2日目は雨で窓の外の風景には墨絵の霞がかかっていたが、3日目は晴れ上がり、窓の外に大パノラマが広がった。夜ともなるとネオンサインに彩られた観覧車や遊園地が眼下に望まれた。グリーンの束がオレンジのストライプの光に代わり、ゆっくりと回転していく。赤い線路の上をジェットコースターの光が走り抜け、ガタゴトという音が聞こえてくる気がする。車のテールランプの赤い光が連なって、帯の様に伸びている。部屋の電気を消して、ソファーに座り、色とりどりの光の点滅を見ているとふと「はるかの彼方に、小石ばかりの、河原があつて、それに陽は、さらさらとさらさらと射してゐるのでありました。陽といつても、まるで硅石か何かのやうで、非常な個体の粉末のやうで、さればこそ、さらさらとかすかな音を立ててもゐるのでした。さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、淡い、それでゐてくつきりとした影を落としてゐるのでした。」という中也の詩が浮かび幻想の世界にひっぱりこまれた。右手に目をやると、ランドマークタワーの光の塔がそびえ立っていた。
写真1: ネオンに輝く観覧車、2:ランドマークタワーの光、3:昼の遊園地、4:昼のランドマーク (3,4は携帯のカメラなので解像度が今一ですみません)




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