自由貿易、いまや信じぬ米国 日本の生命線は日本が守れ
自由貿易、いまや信じぬ米国 日本の生命線は日本が守れ
ちょうど60年前の1964年9月7日、東京・虎ノ門のホテルオークラは国際通貨基金(IMF)・世銀総会の開会式に出席する1800人ほどの各国代表でごった返していた。
東京での開催は日本の自由貿易デビューを世界に披露するのが狙いだった。日本は敗戦後、海外旅行や貿易を制限され、自立した国として扱われていなかった。同年4月、国際社会が一人前と認める「IMF8条国」に移行し、「先進国」に仲間入りしたばかり…