円相場、一時1ドル=139円台に上昇 1年2カ月ぶり水準
16日の外国為替市場で円相場が一時1ドル=139円台に上昇し、年初来高値を更新した。2023年7月下旬以来、約1年2カ月ぶりの円高・ドル安水準となる。米連邦準備理事会(FRB)が17〜18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げに踏み切るとの観測が再燃し、日米金利差が縮小するとの見方から円買い・ドル売りが進んだ。
市場では4年半ぶりの利下げが確実視されており、関心は利下げ幅になっている。11日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)がインフレの根強さを示し、利下げ幅は通常の0.25%との予想が最も多くなっていた。
だが米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが12日、利下げ幅は通常の倍となる0.5%の可能性もあると報道した。米金利先物の値動きから市場が織り込む政策金利予想を算出する「フェドウオッチ」で0.5%の利下げに踏み切るとの予想は上昇し、16日午後1時時点では6割近く(報道前は1割程度)まで達した。
16日は東京市場が休場で取引が薄い中での値動きだった。朝方は1ドル=140円80銭台と、前週末に比べて約60銭円安・ドル高が進む場面もあった。
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