ロス五輪マラソン代表、早期決定も 日本記録大幅更新で
日本陸連は2028年ロサンゼルス五輪のマラソン代表選考について11日、東京・パリ両五輪と同様に選考会の「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)を実施するとともに、MGCより前の27年3月に代表入りを決められる制度「MGCファストパス」を新設すると発表した。MGC(場所未定)は27年秋開催を想定している。
男子は日本記録より57秒速い2時間3分59秒、女子は2分速い2時間16分59秒を突破した中で最速の選手が対象。これまでの「ジャパンマラソンチャンピオンシップ」シリーズを「MGCシリーズ」に改編した25〜26年と26〜27年の2シリーズの指定大会や、来年9月の世界選手権東京大会などが対象競技会となる。
ロサンゼルス五輪の参加標準記録(未発表)を対象期間内に突破することも条件。ファストパスで代表入りした選手が出れば、MGCでは優勝者のみが代表に決まり、いない場合は従来通り上位2選手が代表となる。
ファストパスのタイムはパリ五輪など、世界大会4大会のメダル獲得者の記録などを参考に設定。陸連の高岡寿成シニアディレクターは「メダルにつながる記録を示した。マラソン界の新たな挑戦」と期待を込めた。〔共同〕