ヘンリー・クラビス 私の履歴書(26)好奇心
KKR共同創業者兼会長
我々は1976年、創業者3人の名を冠した看板を掲げてビジネスを始めた。初日に準備を終えていたことがある。リスクテイクだ。投資のアイデアと、自分たち自身に賭ける決意を固めていた。
挑戦しないよりした方がいいに決まっている。「私たちは現状に甘んじない」は社内で使う格言でもある。
簡単だった、素早かった、当時からこう言っていた――。そんな偉そうなことを言うつもりはない。勇気を出して欧州に進出するまで創...
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米投資会社KKRの共同創業者兼会長、ヘンリー・クラビスさんは企業買収ファンドの仕組みを1970~80年代に創り、発展させました。それからほぼ半世紀。業績が低迷する企業を再生し、さらには市民も一緒になって繁栄する資本主義の実践に力を注いだと振り返ります。派手な買収で付いた「野蛮人」というレッテルに苦しみ、私生活では19歳の長男を事故で失うなど必ずしも順風満帆ではありませんでしたが、共同創業者でいとこのジョージ・ロバーツさんとの二人三脚でKKRの事業を育ててきました。その原点は祖父が米国に移民して以来続く「助け合う」家風を企業経営に生かしたところにあると記します。世界的に著名な投資家の言葉は、今まさに成長を迫られている日本経済にもヒントを与えるでしょう。