モノポリー |
リリース | 1993/03 |
メーカー | トミー (エイプ) |
プラットフォーム | スーファミ |
ジャンル | テーブル |
ついに! このオールドゲーム攻略連載が200回に到達しました! パチパチ!
メチャクチャ思いつきで始めた企画だけど、第1回のパックマンが2014年なので、もう9年やってるのかあ…。第100回のシャロムは2019年なので、やや後半の方がペース上がってるんだね。記事数は増えているのに…。
そんな第200回の作品は、「モノポリー」。いや記念っぽい大作じゃないんだけど…。たまたま…。
モノポリーについてはご存知の方も多いと思われるが、アメリカで作られたボードゲームで、ダイスの目によってコマを進めていく、まあ人生ゲームのようなものだ。ただ土地の独占などの概念があり、戦略性は人生ゲームよりずっと高い。
私はボードゲームの方のモノポリーを愛しており、今も押入れにしまってあるが、このスーファミ版はたしか弟が買ってきたような気がする。結構楽しかったので、ちょこっと紹介してみる。
ゲームを開始すると、まずは名前入力がある。
またいつも通り、「さいたま」とかそんなような名前で始めようかなと思っていたが、メニューの中に「オート」というのがあるのに気付いた。オート命名と言うと、後にプレステで発売された「里見の謎」というクソゲーの影響で、また「みゃぉびけ」みたいな完全ランダムネームが来るのかな…と身構えたがそんな事はなかった。どうやら、普通にありそうな人名や、当時のアイドル歌手の名前、あるいは「いえやす」や「ひでよし」など戦国武将の名前が候補にあって、オートを押すとそれらからランダムに選ばれるようだ。
その名前候補の中に、
「おおじぬし」とかいうのがあって、なんか他の名前と毛色が違って面白かった。今回その「おおじぬし」で行く。
ゲームを新規スタートすると、謎のメッセージが現れる。
まず、設定として、プレイヤーは「モノポリーの館」に訪れる事になる。そしてここに一歩足を踏み入れた途端、「ゲームの悪魔」と契約した事になるらしい。チェンソーマンかよ…。
その後も「あなたの人格を変えてしまう」とか「人生を台無しにしないように」とかおどろおどろしいテキストが続く。「なんやねんこれ」と思っていたら、最後に「糸井重里」と出てきた。どうも糸井重里の文章らしい。
糸井重里は大のモノポリー好きで、それで今回このスーファミ版の開発に関わったらしい。MOTHERを作ったAPEという会社が開発している。
これがモノポリーの館内部。
モノポリー自体はボードゲームなんだけど、それを1人用として遊ばせるために、まずモノポリーの館という器を作って、その中で対戦していくという形式になっている。
館の左下には、BGMを演奏している人がいる。話しかけると、作曲は全て「すぎやまこういち」だと言われる。なるほど、そう言われるとこのロビーで流れる音楽とかドラクエだわ…。というかメッチャドラクエだよ。これドラクエの曲ですって言われたらそうですよね、って言ってしまうくらいドラクエっぽい。
ちなみに、すぎやまこういちもモノポリー大好き人間らしい。
モノポリーの館には、CPUと対戦する部屋以外にも、いくつかの特殊な部屋が設けられている。
これは資料室で、モノポリーのルールやボードの詳細を見る事ができる。ちょっとルールが複雑なゲームなので、こういうのをゲーム内に置いているのは高く評価したい。
また、2階にはクイズ用の部屋がある。入ると、モノポリーにまつわるクイズゲームが遊べる。
しかし…。このモノポリークイズ、やたら難易度が高いんだよね。「第○回世界モノポリー大会の優勝者はどこの国の人でしょう?」みたいな問題ばっかり。いやマジで知らんって。今ググっても出てくるかどうか分からん情報を、当時インターネットもないような状況で聞かれても答えようがない。
このクイズは結局間違いを繰り返して正解を覚えるしかない。私と弟は全部覚えてクリアをした。
さて、ではモノポリーの方を始めていこうか。
まずは難易度の低そうな1階の、「オレンジの部屋」に入る。色は多分、モノポリーのマスから採られている。
で、各部屋4人ずつNPCが待機している。だからプレイヤーと合わせて5人で対戦する事になる。
まずは順番決め。サイコロを2個振って、目の大きい順にスタートする。
私はクソみたいな数字だったので一番最後の5番手となった。
その後各自自己紹介をしながら、コマを選ぶ。
この「かわいみか」ちゃんは、23歳の美人OLだそうだが、なんとなく頭が残念っぽい。
私は5番手なので、余ったコマからワンちゃんを選ばせてもらった。
それではゲームスタート。各自サイコロを振って、コマを進めていく。
ここでかるーくモノポリーのルール説明を。
プレイヤーはサイコロを振ってその数だけコマを進めていく。止まったマスに権利書があった場合、それを買う事ができる。買わないと宣言した場合、全プレイヤーでの競売になる。もし他人の持っている土地(あるいは公共施設)に止まった場合は、その人にレンタル料を支払わないといけない。これが基本のゲーム性だ。要するに土地を取得し、他人に踏ませる事によって収入を得るのだ。
で、土地には色がついている。1つの色につき2~3の土地がある。もし同じ色の土地を全て買い占めている場合、そこを他人が踏んだ時のレンタル料がかなり上がる。その上、家を建てる事が可能になり、家が多いほどレンタル料も跳ね上がる。なかなか同じ色の土地を全部集めるのは難しいが、このゲームはプレイヤー同士の交渉が可能なので、意外とゲーム後半だとみんな揃ってくる。
土地以外にも公共施設と言って、鉄道が4マスと後は電力会社・水道会社がある。これらも権利書を買い、他人からレンタル料を徴収する事ができる。ただ家は建てられないので、収入源としては大きくはない。
では私のキャラ、おおじぬしの手番だ。
最初は1のゾロ目で、2マス進んだ。
2マス目は「共同基金」と言って、16種のイベントのうちどれかがランダムで起こる。今回は礼金で25ドル受け取るという若干プラスになるカードだが、中にはマイナスの影響があるので注意。
同様にチャンスカードというマスがあり、こちらもランダムイベントだ。やはりプラスマイナス両方ある。
このゲームはゾロ目が出たら、もう1回行動できるという特典がある。今度は6のゾロ目が出て、バージニア通りに止まった。もちろん購入する。
ただ、ゾロ目が3回連続で出た場合、刑務所に送られるという謎ルールがある。今回は2連続で止まったので助かったが、案外3連続でなる事も多い。
もう1周してまた手番がやってきた。今度は黄色のアトランティック通りを購入。
各プレイヤーが持っている権利書はウィンドウの下に表示される。かなり分かりやすい。
ジェーンは前のターン、刑務所に入っていた。一番右上のマスに止まると刑務所送りになる。一番左下のマスに留置され、出るためにはお金を払うか釈放カードを使わないといけない。ただし、ゲーム終盤だと他人のマスを踏みたくないため、逆に刑務所にいた方が安全になる。その場合刑務所にあえて留まる選択をする事が可能だが、3ターン目に強制出所になる。
おっ。私が持っているバージニア通りを踏んでくれた。
最初の1~2周くらいはまだ誰も持っていない土地に止まる事が多いが、それ以降はやはり誰かの所有した土地を踏んでしまう。
おし、鉄道会社を踏んだ。これも買う。
今のところ色んな土地や公共施設をちょっとずつ買っているが、これはいい傾向だ。ライバルの独占を防げる。
おっ。ライバルの一人、うつみが交渉を仕掛けてきた。
最初にも書いたように、このゲームはプレイヤー同士が自由に交渉できる。相手の土地をお金と交換したり、土地同士を交換したり、あるいはそれらの合わせ技で複数の土地+お金でトレードする事もできる。元のボードゲームがそうなっているので、このスーファミ版も忠実に移植してある。結構作るの大変だったと思うけど…。
まあ、基本的に私はトレードには応じない。相手はやはり自分が同じカラーグループの土地を独占するために交渉してくるので、必然的に断る事になる。
とは言え、CPU同士の交渉は行われてしまう。CPUはちょっとアホで、「いやそれは相手の色が揃って不利になるだろ…」というような交渉でもホイホイ乗ってくる。
まあ、多分これは意図的だと思う。「相手の色を揃えさせない」という方針で全CPUが思考していると、全然揃わない。多少不利でもトレードをして場を動かしていくという方針になっている気がする。
ちなみに、CPU同士が交渉をするかどうかは、リセット&ロードをする事により変更する事ができる。嫌な交渉をされたらリセットをして中断データから始めると、その交渉をしないケースもある(しちゃう時もあるので、そうしたらまたリセット)。
どうやらサイコロの目はある程度決まっているらしく、リセット技を使ってもほとんど同じ目が出るようだ。なので、自分が止まりたいマスの目が出るまでリセットし続けるというプレイは無駄っぽい。しかし、CPU同士の交渉はリセット技でキャンセルできる。これを使うと、CPU側は全然色が揃わなくて不利になっていく。
私の弟はこれをしつこくしつこく繰り返していた。途中セーブを残し、ちょっとでも交渉したらハイ、リセットみたいな。「そこまでやる…?」と思ったが、私の弟は徹底していた。
どうやらジェーンにいい目が出た模様。「よっしゃーッ!」って言ってガッツポーズしてる。
なんかこのジェーンはいいキャラしてる。
黄色が2枚揃ったので、1枚持っているみかに交渉を持ちかける。
こちらは電力会社と水道会社のコンボを渡すが、向こうにはベントノール通りに加えてお金も出させる。
最初は渋っていたが、お金の量を減らしていったらOKしてくれた。
くくく、バカめ…。簡単に土地の色を揃えさせおって…。
(続く)
- 2023/05/01(月) 10:00:00|
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