オールドゲーム攻略
| ストリートファイターII'TURBO | |
| リリース | 1992/12 |
| メーカー | カプコン |
| プラットフォーム | アーケード |
| ジャンル | 対戦格闘 |
前作のストIIダッシュは元々マイナーチェンジバージョンだったが、このターボも更にそれのマイナーチェンジとなる。
今回は、発売された経緯がちょっと変だ。まず、ストIIはあまりに人気が出たので、海賊版の基板が出回った。ストIIダッシュのROMを改造してあり、タイトルがカラフルな事から通称「レインボー」と言われている。レインボーもいくつかバージョンがあるっぽいのだが、やたらゲームスピードが速かったり、技の硬直があまりなく連射できたり、元々地上でしか出せない技を空中で出せたり、しまいにはスタートボタンでバトル中にキャラ変更ができたりもした。当然ゲームバランスはメチャクチャで、対戦ゲームとしては成り立っていない。ただ、昔のBASICで動いていたゲームとかと一緒で、元がある作品をメチャクチャにした物ってそれだけで楽しかったりするんだよね。笑えるって意味で。なので海賊版にしてはまあまあ見かける方だった。ゲーセンの海賊版なんて、インベーダーやドンキーコングの時代は見たけど、こんな90年代になってもあるなんて。
で、そのレインボーの存在を知ったカプコンが、それに反応して作ったのがこのターボだ。飛び道具連射できるとかキャラ変更できるとかそういうムチャはないけど、ゲームスピードが上がり、また技も増えた。春麗が飛び道具を使ったり、竜巻旋風脚が空中で出せるようになったのも、レインボーの影響だろう。
そんな不思議なゲームだが、ちょっと取り上げてみる。
このblogでストIIを取り上げた時の操作キャラはリュウで、ダッシュの時はブランカだった。
元々私の持ちキャラとしては、無印がブランカでダッシュがブランカとサガットという感じだった。このターボについては、そんなにやっていなかったんだよね。ゲームスピードが早くてあんまりついていけなくて…。
まあそういう訳で誰でもいいんだけど、今回は女性キャラである春麗で行ってみる。
まずはザンギエフ戦。
前作のダッシュの時に、2P用に新たに色違いキャラが作られたので、その配色は「ダッシュカラー」と呼ばれている。今回新たに「ターボカラー」が追加されたが、恐らくパッと見で違いが分かるように、1P側がそのターボカラーとなっている。2Pが無印カラーだ。春麗の場合コスチュームがグレーになり、ザンギエフはパンツが緑で肌が少し赤みがかっている。
春麗には、新たに「気功拳」という飛び道具が追加されている。見た目はヨガファイヤーが2つ繋がったみたいな感じだが、コマンドがヨガフレイムなのでちょっととっさに出しづらいところがある。
また、空中でスピニングバードキックを出せるようになった。しかし下タメが必要なスピニングバードキックを空中で出すのは難しく、そもそもスピニングバードキック自体あんまり使い道がないので、魅せ技でしかない。
ザンギエフはそこまで大きな変更はないが、ハイスピードダブルラリアットという技が追加された。通常のダブルラリアットより早く技が終了するので、攻撃よりも波動拳やソニックブームを避けるために使う。
とりあえず投げで勝つ。
元々無印時代から春麗は投げが強かったけど、ターボはゲームスピードが上がったのもあって、一瞬の隙に投げてしまう戦法がなかなか強くなった。
という事でザンギエフ戦勝ち。
あれ、ザンギエフってこんな顔だっけ…。
次はダルシム戦。
ダルシムは「ヨガテレポート」という、瞬間移動技がついた。ちょっとスクショに撮れてないけど。
元々足が遅いというダルシムの欠点を上手くカバーする技だ。
勝ち。
相変わらず「キャハハハハ、やったー」みたいな勝ちポーズだ。今の春麗からすると違和感がある。
リュウ。道着がちょっと水色になった。
あんまりダッシュから変更点はないかな。空中で竜巻旋風脚を出せるようになったくらい。
ボーナスステージは無印から一緒。
春麗なら大パンチの掌底とか百裂脚を使うと早い。
エドモンド本田。
隈取りが緑になっており、だいぶ変だ。
本田はスーパー百貫落としという、いったん上に飛んでから落ちてくるという技を覚えた。こいつは飛び道具を越えての反撃や、空中での撃墜などに使える。
こうしてみると、追加技は全体的に「飛び道具を連射されると詰む」みたいな状況・キャラの救済の傾向が高い。
私の愛するブランカ。ちょっと技の関係で画面上の方で見切れてるけど。
エドモンド本田と似ているが、バーチカルローリングという斜め上に飛んでから降りてくる技が追加された。使い道もおおむねスーパー百貫落としに似ているが、上昇スピードが速いのもあって対空にも使えると思う。
ぐえっ、エレクトリックサンダーを食らってしまった。透け透けやん…。
前から思ってたけど、ブランカの敗北絵って、目ん玉出過ぎだよね…。ほぼ死んでるのでは…。
ガイルのターボカラーは濃い青になっており、カッコいい。
ただガイルは無印・ダッシュと強キャラだったせいか、弱体化されている。のみならず、必殺技の追加がない。
ガイルも空中投げ持ちだが、こちらも空中投げで対抗する。
相変わらずガイルはCPUが強く、ソニックを連射して飛んだらサマーみたいな鉄板攻略をしてくるが、そのサマーのスカりなどに攻撃を入れる。空中投げも効く。
飛び道具のないキャラは結構ガイルのソニック連打に押し込まれる事があるが、今回春麗は気功拳をもらったので、間合いが離れたらそれを撃っとくとソニック対策になる。
たーるっ。
春麗は近距離大パンチで出る掌底で壊すと良さげ。樽を一発で壊せるし、少し離れたら踏み込んで撃つパンチに化けるので、都合が良い。
(続く)