正式名 | ソニー Cyber-shot DSC-RX100 |
発売日 | 2012年6月15日 |
センサー | 1インチCMOS |
画素数 | 2020万画素(5472x3648) |
レンズ | F1.8-4.9(換算28-100mm) |
モニタ | 3.0型123万画素 |
その他 | 電子水準器、HDR、マルチショットNR |
●長所
・コンデジではかなり大型な1インチセンサーを積んでるのに、軽量小型。
・我が家唯一のレンズバリア式で、起動や終了のレスポンスが一番早い。
・唯一の電子水準器搭載。
・暗いところでも良く写る。うちの中では一番高感度耐性高い。
・マルチショットNR、HDR、パノラマなど、画像合成系が充実。仕上がりも自然。
・背面液晶がとても綺麗。
・カスタマイズ性が高く、機能や絵作りを細かく調節できる。
・マイクロUSB端子で充電もPC転送も可能。
・1080p対応の動画撮影能力。
●短所
・デフォルトだと白飛びしやすい傾向にある。暗部に比べ明部の粘りがない。
・ホールド性があまり良くない。
・手ブレ補正の効きはLX3ほど良くなく、ブレる時がある。
・電子水準器とヒストグラム、あるいは他の情報を同時に表示できない。
・望遠端ではF4.9と下がってしまう。
ソニーのサイバーショットも、1996年の初代であるDSC-F1から、相当の種類が出ている。全てアルファベットで系列が決まっていて、最初のFシリーズや、Tシリーズ、Wシリーズなど、色々ある。
その中でもRシリーズと言えば、2005年のDSC-R1の1機種しか出ていなかった。このDSC-R1というのが凄い機種で、APS-Cサイズに近い大型のセンサーを持ち、大口径の広角ズームレンズで、当時としてはかなり多い1000万という画素数だった。レンズが交換できず、レフが入ってないだけで、それ以外の機能は一眼レフに近いカメラだった。
で、そのRシリーズに7年ぶりに追加されたのが、このDSC-RX100だ。さすがにR1みたいな変態カメラではなかったが、なかなか凄い機種だ。
1インチセンサーというコンデジとしては大きな部類に入るセンサーを搭載し、画質や高感度性能もかなりの物を持っておきながら、本体重量がバッテリー・カード込み240gで非常に軽量・小型なのだ。しかも、レンズキャップではなく、自動開閉するレンズバリア付きである。
同様の高級コンデジであるパナソニックのLX5・LX7や、オリンパスのXZ-1は、もっと重いし、レンズキャップ式である。RX100以上のセンサーサイズを持つキヤノンのG1Xに至っては、込み534gと、RX100の倍近い(その分の性能はあるけど)。
そして、レンズは28~100mm、F1.8~4.9である。ワイド端でF1.8と、LX3より更に明るくなっている。そのかわりズーム端では極端に開放F値が下がる。このあたりが、この性能をこのサイズにおさめた事の弊害なのだろう。望遠でも明るければ、例えば背景のボケを生かしたポートレートなども撮れなくもないのだが、そうも行かない。逆に言えば、ハードウェア的な欠点はそこくらいである。
他にも、電子水準器を備えていたり、マルチショットNRなど画像合成系の機能が充実していたり、上に長所として列挙してあるけど、物理的な部分も電子的な部分も非常に高性能で、ソニーの本気を感じるカメラだ。
※
追記だが、ソニーはRX100の発売後しばらくして、Rシリーズ3代目になるDSC-RX1を発表した。これがフルサイズ35mmセンサーを備えた単焦点コンパクト機という、R1に匹敵するかそれを越えるくらいの変態カメラだ。間に挟まれたこのRX100がむしろ常識的過ぎるカメラに感じる。
- 2012/11/01(木) 23:00:00|
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