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ないちゃーれきおーず

Author:ないちゃーれきおーず
山陰、鳥取県に生息。

日南町民のねこばす氏は、元々、1950年代~1960年代のアメリカンポップスのバンド『ロスレガリートス』に所属しており、
2013年、地元、日南町での音楽祭に出演しようと思いつくが、メンバーの都合がつかず断念。
小心者であるためピン出演には勇気が足りず、
カホンをミスタ・ハルサに、また、一時、ロスレガリートスで共に活動し、今はてーげーなんくるないさーずサポート・メンバーの海月(くらげ)を、中国箏奏者にでっちあげ、仲間に引き入れることに。
かくして『ないちゃーれきおーず』は結成した。

以後、もともとの企画とは路線は変わったが、
ねこばす氏はパーカッショニストの横パパも仲間に引き入れ
紆余曲折しながら、ゆるゆると新曲を増やしつつある。

現在のメンバー
 リーダー:ねこばす氏
 制御担当:パーカス横パパ
 記録当番:海月(くらげ)


『ないちゃーれきおーず』とは。
 「うちなーんちゅ」とは沖縄生まれ又は地元が沖縄の人のことを指す言葉。
対して、うちなーんちゅ以外の日本他府県民のことを「やまとんちゅ」「本土のひと」「ないちゃー」と呼びます。
 「レキオ」は琉球王国の時代にポルトガル人が琉球人をそう呼んでいました。
 ないちゃーなのにレキオの音楽が好きなわたしたち、ないちゃーれきおーずを
よろしくお願いします。

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  ないちゃーれきおーず 
  ねこばす氏&海月
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12時44分。ねこばす氏を作ってくださった方が、出航されました。

大事な人が苦しんでいる姿を見守る辛さを、知っているひとがいるのといないのでは、気の持ちようがぜんぜん違う。

どれだけやっても気づいてもらえない虚しさ。
やった分だけねぎらってくれる人の存在の大切さ。


付き添いも、闘病中の本人も、ひとりでないってことが大事だと思うの。


海月は、アルバイト身分で良かったと、つくづく思った。

定職だったら、ねこばす氏に同行できていない。


お母さんや家族の苦しみを記録することが、いつか、ねこばす氏の支えになるかもしれない。


ちっちゃい時のねこばす氏、お母さんが大好きで大好きで、
アイロンで火傷するぐらいびっちり張り付いて離れなかったらしい。

そんな思い出話を耳元ですると、お母さんが頷く。

okaasann.jpg

お母ちゃん、ごめんなさい。
お母ちゃん、ありがとう。


毎日、沢山話しかけた。


吸い飲みから水を含ませて、まだごっくんしてないのに
「おいしいかや?もっと飲む?」

…むせるがな(笑)


でも、さすがお母さん。
ねこばす氏の、畳み掛ける話しかけをよく心得ておられ、上手に対応されていた。

「舌で押さえながら飲むから大丈夫。」

さすが親子だ。


1月13日。
11時前に病院に着いたら、出勤前の従妹さんがお世話をしてあげておられた。

昨夜もお仕事のあと、寄ってあげておられたそうな。

お母さん、寂しい時間が少なくていいなあ。


バトンタッチする。

まず、おしっこが気になる。

昨日から全く出ていない。

黄疸も紫斑もかなりひどい。


点滴にアルブミン製剤が入ってる。
血管内の水分量を増やし、血液の流れを調節する輸血。


こんな高価な製剤まで入ってるってことは、かなりまずい状況だってことだやね。

浮腫や、たぷんたぷんのお腹が、少しでも改善すればいいんだけど。


舌が腫れぼったく、しゃべれないから、でっかいアイウエオ表や質問リストを作ってきたけど、見えるかな。

手を振って話しかけると、こっちを見て微かに笑顔。

わかってくださったみたい。


口の中は潰瘍だらけ。
背中やお尻はどうなっているんだろう。


看護師さんに聞いてみた。

「入院してすぐにできた床ずれは、エアマットに変えてからは、悪化してないみたいですよ」


ほ。
じゃ、今まで通り触れていても大丈夫だね。


早速、肩と骨盤の下にタオルを敷いて、
左右を持って、タオルごと身体の圧を左右交互に移す。

お母さんの顔が解れ、ほーとため息が出る。


良かった。

こんなんで苦しみが紛れるなら、1日中だってできるよー。


喉のゴロゴロがひどいので、吸引してもらう。


今日の担当は、お兄さんのお友達の看護師さん。
看護師さん、みんな優しいけど、
お友達だから、仕事を越えた部分もストレートに話してくださるから、心強い。

「そろそろかな」


血圧が低い。

血中酸素濃度も、今までになく低い。


酸素マスクをつけてもらった。
良かった。
この方が、喉が潤うもんね。


12時過ぎ。

血小板輸血が開始になってから10分も経過しないうち、ガクンと呼吸が変わった。

大きく吸って止まる。
不規則になる。


「向かうよ。」
看護師さんが先生を呼ぶ。
先生、あまりの急激な変化にビックリ。


「いつから?」
「ほんのさっきです」


お兄ちゃんは用事を三件済ませて、15時に来ると言っておられたけど、
それじゃ間に合わない。

酸素MAX。

「長男さんすぐ呼んで下さい」


救命措置が迅速に開始になった。

心臓マッサージ。
アンビューバッグで換気をする。
心臓の機能亢進のため、アドレナリン2回。


ねこばす氏、話しかける。


お母ちゃん、俺等の為に頑張ってくれてありがとうな

お兄さんも俺も向こうでまた会えるけん、大丈夫だ

お父さんもエス(わんこ)も待っとるけん、安心してな

親不孝してごめんな

ありがとう

ありがとうな


お母さん、間違いなく聞こえてるよ。
親子だもの。


心電図の波形が、心臓マッサージの波と、薬の反応の微弱な形になりました。

お兄さんが到着するまで身体のみ生かし続けるのは酷です。



ねこばす氏のお母さんは、何度か小さい奇跡を起こしながらも、尊い生涯を閉じられました。

死亡時刻は12時44分。


お母さんお疲れさま。

ずいぶん頑張られました。


お兄さんが到着した。

「おー。お母さん、ありがとな。」


お兄さんが、お母さんのおでこを軽くピンと弾いてあげた。


ねこばす兄弟は、今後の手配で大忙し。


お兄さんのお友達に薄化粧をしてもらい、生き生きと寝ているだけみたいなお母さんを
おうちに連れて帰る。

まだ温かいよ!


おうちのお布団に落ち着かれた時に、ふーって息を吐かれたから、思わず心臓に耳を当てたけど、
きっと体内の空気が漏れたんだね。

目は開きませんでした。


痛みから解放されたお母さん、菩薩様のような微笑みを湛えておられました。

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