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漫画「紫電改343」完結へ 日本の空守るため「生きて帰る」部隊
2024/8/29 11:00 2153文字敗戦濃厚となった1944年、本土防衛のため旧日本海軍の精鋭航空部隊が松山市で編成された――。当時の最新鋭戦闘機と部隊名を冠した漫画「紫電改343」の作者、須本壮一さん(61)=横浜市=は、戦後80年となる2025年の完結に向けてペンを走らせる。「特攻作戦のあった終戦直前に、日本の空を守るため『生き
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漫画「紫電改343」完結へ 日本の空守るため「生きて帰る」部隊
2024/8/29 10:59 0文字 -
全国初の「石川モデル」仮設住宅 既存の「概念」打ち破る挑戦
2024/7/25 07:30 2185文字山あいに広がる水田は、初夏に植えられた苗が成長して青々としていた。その一角には畑もあったが、7月中旬にはそこに木造平屋の住宅6戸が完成した。間取りは2DKで広さは約30平方メートルだ。 「『石川モデル』と呼ばれる新しいタイプの仮設住宅ですよ」 畑を提供した左部(さぶ)淳一さん(77)が、そう教えて
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社会人野球「総務大臣賞」に松山市 野球を通じ地域盛り上げ
2024/7/11 17:00 1389文字社会人野球を通じて地域を盛り上げた自治体を表彰する「地域の元気 総務大臣賞」に松山市が選ばれた。四国初選出となった松山市は野球を愛した明治の俳人・正岡子規(1867~1902年)の出身地で、高校野球でも古豪・松山商や甲子園初出場初優勝の済美などで知られる「野球王国」だ。企業チームの流れをくむ市民球
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命 さまよって ~能登地震・関連死
「帰りたい」望み続けた父 転々と避難、93歳の命むしばんだのは
2024/7/1 11:00 1941文字「来るな」。父は傘を手に取り、先端を娘に向けた。元日の地震のために石川県珠洲(すず)市を離れ1カ月余り。避難のストレスからか、たびたび感情を高ぶらせた父は「珠洲に帰りたい」と言い続けた。だが、願いもむなしく避難先で亡くなる。「これでよかったのか」。遺族には正解のない問いが残された。 能登半島地震で
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コモンエイジ
7割超、いじめ対策で「財源が課題」 全都道府県・政令市アンケ
2024/6/13 06:00 0文字 -
コモンエイジ・公共のかたち
いじめ対策「法改正を」 全都道府県・政令市アンケで見た地方の限界
2024/6/13 06:00図解あり 1452文字いじめ対策に費やす費用をどうするか。いじめの「重大事態」を調査する第三者委員会の設置を巡り、毎日新聞が全国47都道府県と20政令市に実施したアンケートでは、財源の確保に苦慮する自治体担当者の姿が垣間見えた。 ※あわせて読みたい、同時公開の記事があります<スクープ>いじめ認定に3年 小さな町が「重大
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コモンエイジ・公共のかたち
7割超、いじめ対策で「財源が課題」 全都道府県・政令市アンケ
2024/6/13 06:00図解あり 1040文字学校で「いじめ重大事態」が発生した際に自治体が設置する第三者委員会を巡り、毎日新聞が全国47都道府県と20政令市にアンケートしたところ、74%に当たる50自治体が第三者委設置に伴う財源確保が課題と答えた。1事案にかかった費用は神戸市の4000万円が最高額だった。いじめ重大事態の発生件数が2022年
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コモンエイジ・公共のかたち
いじめ認定に3年 小さな町が「重大事態」を放置したまさかの理由
2024/6/13 06:00スクープ 1798文字愛媛県久万高原町内の町立小学校で、いじめ防止対策推進法の「重大事態」に当たるいじめ事案が起きたにもかかわらず、町教委の予算不足で第三者委員会の設置が遅れ、重大事態の認定まで発生から3年かかっていたことが毎日新聞の取材で判明した。児童の父親(48)は「対応の遅れで転居を余儀なくされた。全国の小さな自
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元商社マンの愛媛知事、「総合商社戦略」に芽吹き 成約額35倍に
2024/6/8 08:30 2756文字元商社マンの中村時広・愛媛県知事が全国に先駆けて仕掛けた県の「総合商社戦略」が芽吹き始めている。国内外に県の産品やものづくり技術を売り込む県「愛のくに えひめ営業本部」は、2023年度の成約額が283億円で設立時の12年から35倍に増えた。後藤田正純・徳島県知事も24年4月に徳島版「地域商社」を設
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ミャンマー民主化のその日まで 「難民2度」日本との懸け橋願う
2024/1/30 18:09 2021文字ミャンマーの国軍がクーデターで全権掌握してから2月1日で3年を迎える。クーデターで「2度、難民となった」と語るソーテイナインさん(54)は現在暮らす愛媛県松前(まさき)町を拠点に、技能実習生の世話をする一方、母国の民主化を模索する。「次世代のために自由と平和を取り戻して、両国の懸け橋になる」。ソー
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コモンエイジ・公共のかたち
地方議会は「絶対に必要」 なり手不足の村の訴え
2024/1/14 06:01 2260文字人口減や高齢化が進む自治体で議員のなり手不足が深刻化する中、移住者が新天地で活躍する事例が各地に広がっている。特に多いのが「地域おこし協力隊」の経験者たちだ。 ◇協力隊から議員に 協力隊は地域活性化を目的に政府が2009年に始めた制度で、移住やUターンをした若者らが自治体の委嘱で「隊員」となり、1
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ヨットで島巡り、五感で感じる豊かさ 新たな観光文化への挑戦
2024/1/4 07:30 2081文字「黄色いビーチにグリーンな海。瀬戸内海はまさに、日本の“ニュージーランド”。ヨットで海を楽しむ文化を広めたい」。日本人の母を持つニュージーランド出身の斎藤サミュエル彰士さん(通称・サム=29)は、25の離島からなる愛媛県上島町で、自ら作ったヨットを使い、「エコと自由」をテーマにした新たな地域観光に
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「長井健司さんの遺志」記者支援 遺族ら、カメラ貸与や真相究明
2023/12/15 19:12 1009文字軍政下のミャンマーで2007年9月、反政府デモを取材中に射殺された映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)の名を冠したプロジェクトが今月、始まる。現地取材中に一時拘束されたことがある日本人ジャーナリスト2人が長井さんの遺族と協力。現地ジャーナリストへのカメラの貸し出しなどで取材活動を支援する
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「にぎやかな過疎」作る3条件 地域おこしの専門家に聞く
2023/11/12 09:30 1546文字高知県大川村は、地域おこし協力隊をきっかけに、まちづくりの好循環を生んでいる代表例――。協力隊制度発足からアドバイザーとして関わる明治大の小田切徳美教授(農村政策論)は大川村を「『にぎやかな過疎』の典型」とも表現する。村の現状は専門家の目にはどう映るのか。人口減少と向き合う自治体が今後、問題を乗り
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記者の目
ミャンマー 長井健司さん射殺16年 真相究明が民主化後押しに=鶴見泰寿(松山支局)
2023/10/11 02:00注目の連載 1896文字2021年5月、千葉市であったサッカー・ワールドカップのアジア2次予選。日本と対戦するミャンマー代表選手の1人が国歌斉唱中に3本の指を立てて軍への抗議を示した。その姿に私は衝撃を受けた。07年に、そのミャンマーで取材中に命を落とした映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)の出身地が愛媛県。私
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ダム下流で犠牲 遺族が実名公表を決意した理由 西日本豪雨5年
2023/7/5 06:01 1584文字「多くの人に水害の恐ろしさや、ダム操作の問題点を分かってもらいたい」。2018年の西日本豪雨で、両親を失った愛媛県宇和島市の椿本紀代さん(54)。放流量を調整するダム操作で浸水被害が拡大したとして20年に国などを相手に提訴し、少しでも多くの人に裁判に関心を持ってほしいと、名前を公開して取材に応じる
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生き残った「奇跡のプリンセス」 王国復活背負う被災地のホープ
2023/7/5 06:00 2002文字王女は太陽の光で黄金色に輝き、さわやかな香りを漂わせる。かんきつ王国・愛媛で全国デビューを待つ新品種「紅(べに)プリンセス」。その苗木は、平成最悪の被害をもたらした5年前の豪雨をくぐり抜けた。苦難に負けず力強く生きる姿に人々は希望を重ねる。「奇跡の王女」がつなぐ被災地の願いを追いかけた。 ◇確率は
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トルコ大地震「政権信じられない」 出身男性、自ら救援金募る
2023/4/5 07:00 1894文字発生から6日で2カ月となるトルコ・シリア地震。来日17年で松山市在住のトルコ人男性、ダスキラン・ムラットさん(43)は8月に自国の被災地を巡り、救援金を届けることを決意した。2016年の熊本地震の被災者への募金活動でトルコ料理「ケバブ」の屋台を出したことからオープンに至ったトルコ料理店で、チャリテ
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徳島知事の記者会見「60分ルール」は多選のおごりなのか
2023/3/18 10:30 2758文字統一地方選が、23日の知事選告示からスタートする。現職で単独最多となる6選を目指すのが徳島県の飯泉嘉門知事(62)だ。徳島県で取材歴5年の記者は飯泉氏の出馬表明時に違和感を覚えた。それまでの約半年間の定例記者会見では奇妙な「60分ルール」に守られるような形で、かつてのように記者たちと最後まで向き合
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