選管庁舎にも特殊部隊…尹錫悦・韓国大統領は何を狙っていたのか
毎日新聞
2024/12/6 21:21(最終更新 12/6 21:21)
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韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜に「非常戒厳」を宣布した際、特殊部隊が選挙管理委員会の庁舎に突入していたことが明らかになった。4月の総選挙を「不正選挙」として国会の正統性を否定する狙いがあった可能性があり、事態の深刻さに韓国内での衝撃は深まった。野党による弾劾訴追案が可決される可能性も高まり、日本政府も対韓外交の練り直しを迫られている。
「多くの人が(4月の)総選挙について疑惑を持っていた。その疑惑を解消するために必要な措置だ。尹大統領の意思だった」
戒厳令に基づく軍の動きを事実上、指揮していた金龍顕(キム・ヨンヒョン)・前国防相は5日、大手紙「東亜日報」に対し、選挙管理委員会を狙った理由をこう語った。
3日夜、戒厳軍兵士は国会よりも先に選挙管理委員会庁舎や世論調査機関の建物に侵入。韓国メディアは、兵士らが職員のスマートフォンなどを押収したと報じている。
金前国防相は「今後調査するかどうかを決めるためのシステムと施設を確保する必要があると判断した」と強調したが、与党「国民の力」が最大野党「共に民主党」に大敗した4月の総選挙を「不正選挙だった」と主張しているのは一部の保守派団体やユーチューバーだけだ。
一方、国会を急襲した特殊部隊司令官に尹氏が直接、電話をしていたとの証言も出ている。
「国会内にい…
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