時効迫る10歳男児死亡ひき逃げ 母親が情報提供求めブログ 埼玉・熊谷

情報提供を呼びかけるためブログを始めた小関孝徳さんの母親=埼玉県熊谷市の自宅で、中川友希撮影
情報提供を呼びかけるためブログを始めた小関孝徳さんの母親=埼玉県熊谷市の自宅で、中川友希撮影

 埼玉県熊谷市で2009年9月に小学4年の小関孝徳さん(当時10歳)が車にひき逃げされて死亡した事件は、未解決のまま時効が今年9月に迫っている。母親(51)は今年1月、事件解決に向けて情報提供を呼びかけるブログを開設し「何があったのか真実を知りたい」と願う。

 事件は09年9月30日午後6時50分ごろ、熊谷市本石1の市道で発生。孝徳さんは書道教室から自転車で帰宅途中、車にひき逃げされ死亡した。県警は道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失致死)の容疑で捜査しているが、ひき逃げは16年9月に時効を迎え、過失致死の時効も今年9月に迫る。今年に入り、県警が証拠品として保管していた孝徳さんの腕時計を紛失し、事件を担当した元警部補(18年3月に定年退職)が押収品目録交付書を破棄した問題も明らかになった。

 母親はひき逃げの時効後、勘違いした知人から「事件は時効でしょう」と言われ、ショックを受けた。「未解決であることを知ってもらいたい」と、月命日の今年1月30日、情報提供を呼びかけるためのブログを開設し、孝徳さんとの思い出や写真とともに、事件への思いをつづる。2月1日付のブログには「救急車が来るまで… 息子は路上で置き去りにされたままだった…。10歳の命…。止まって救護して欲しかった… どんな人だか…

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