●新聞とか雑誌のマネー欄などに
「預貯金はインフレに弱い」
「インフレ対策には外貨投資や株式・投資信託・不動産・金地金投資が有利だ」
というような記事をよく見かけます。確かに私もそう思います。インフレ時に預貯金を放置していたら、実質的な価値は下がっていきます。価値を維持する、あるいは上げるためにはインフレ対策が必要になってきます。
●しかし、これはすべての人に当てはまるのではなく、ある程度の資産を所有して、さてこれからこの資産をどうしようかと思っている人たちに当てはまることだと思います。
このような記事をみると、預貯金の少ない人たちまでもが、インフレ時には投資をしないといけない!あるいは来るべきインフレに備えて投資をしよう!などと思って、なけなしのお金を株式などに投資して、しばらくするとそのお金が必要になり、結果的に利益が出る前に売ってしまって損をする。良かれと思って投資したのに損をしてしまって、これから絶対に株式投資なんかするものか!という気持ちになってしまう。こんなことが多いのではないかと思うのです。
●
投資の目的は何か?それは自分自身の
資産を効率的に増やすことだと思います。そして増やした資産で何をするか?これが本来の目的だと思います。
資産を増やすには、増やすための
元の資産が必要です。
それを作るには
預貯金が一番必要だと考えています。ゼロ金利の今の時代でもマイナス金利にはならないのだから一番だと思います。
「インフレによる目減り?」 確かにそうかも知れませんが、資金を十分所有していない人がそのように考えると、本来の投資活動に行くまでにダウンする可能性が高くなります。インフレであろうがデフレであろうが、ひたすら預貯金に徹することが将来の投資成果につながっていくと私は信じています。
●最初は誰もがただひたすらに預貯金に励んで(少なくても私はそうでした)、
種金を作ってから自分の信じる道に投資していくべきだと思っています。投資の基本は預貯金から始まります。その預貯金活動を十分に経験した人たちだけが唯一投資活動に入っていけるのです。もちろん投資活動に行かなくても、その預貯金で自分の人生がまかなえるのであれば、それはそれで良いのです。絶対に投資しなくてはいけないことはありません。大事なことはインフレとかデフレとかではなく、自分の人生の基本は労働の対価として得た
大事なお金を如何に自分の将来の
人生に役立てていくか!その
気持ちと過程が大事なのではないでしょうか?
●預貯金にインフレとかデフレがよくないなんてありえないのです。その人が人生の目的を持って預貯金をすることに何の制約もありません。誰からも文句を言われる筋合いもありません。なぜならば自分のお金だからです。流行の雑誌・書物や情報に惑わされることなく、自分を信じてやっていくことが大事なことだと思っています。
●
預貯金はインフレに弱い・・・確かにそのとおりです。私も過去にいくらお金を貯めても20坪の家すら買えないという時代がありました。貯金する以上に物価(ここで言う不動産価格)が上昇していくのです。でも、辛抱して預貯金に励みました。さすがにインフレ状況下だけにお金の価値は下がりますが、入るほうの額面は増えますので表面上のお金はどんどんたまります。そのうちにデフレになって物価が上がらなくなり、いや逆に物価が下がり始めて、自分の預貯金の実質価値が徐々に上がっていきました。
そして最終的には、インフレ時に買いたいと思っていた不動産は当然のこと、それ以上の物件が手に入るような状況になっていったのです。(現実には不動産は購入していませんが・・・)
●要するに、私が言いたいことは、預貯金をしない、あるいはできない人は投資するにはほど遠いということです。「預貯金はインフレに弱い」と本気に言っている、あるいは思っている人は、基本的にお金をためることができない人か、投資金融商品を扱っている人たちの言葉でしかないのではないかと思っています。
すみません!少し書きすぎましたが、気持ちはわかっていただけたのではないでしょうか。
●私はかねてから30歳代のサラリーマンの人たちにはがんばってほしいという思い入れがあります。なぜなら、人生において
30歳代で人生が決まるといっても過言ではないと考えているからです。経済面、仕事面等すべてにおいてです・・・。
●少し熱血的になってしまいましたが、半分くらいは信じていただいて、今後も預貯金にがんばっていただければ幸いと思います。そして、ある程度の資金ができた時点で、自分なりのアセット・アロケーション(資産配分)を考えて、投資活動を始めていけば良いと思います。それまでに投資性金融商品の勉強をしておくことも大事ですね。
●もちろん、資金が十分でないときに投資をしてはいけないと言っているのではありません。限りなく預貯金に近い安全な投資だってあるのです。また自己責任でやるのですから、自信があれば積極的に投資するのも人生です。ただ、安全性を考えると「
投資の前に預貯金ありき! 」ということだと考えています。
●投資の世界に常識はありえません。つまり、自己責任ということです。常識が通用しないからこそ、相応の資金ができるまで預貯金に励むことが投資で成功する近道だと思っているのですが・・・。
いかがでしょうか?
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テーマ:資産運用について - ジャンル:株式・投資・マネー
- 2006/01/27(金) 23:00:00|
- 貯蓄
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