書評『ニューロテクノロジー』ニタ・A・ファラハニー著
書評『ニューロテクノロジー』ニタ・A・ファラハニー著
電車運転士の脳波を計測し、覚醒度をモニタリングする。乗客の安全に資するなら問題ないようにも思えるが、そこから政治的志向や神経疾患の兆候を会社側が把握していたらどうだろう。それらを理由に運転士を解雇してしまったなら。
本書のタイトルでもある「ニューロテクノロジー」の急速な進展により、そんな悪夢が現実になろうとしている。米デューク大教授のファラハニー氏はディストピア未来を予見し、この国際的ベストセラ…
