ジェラルド・カーティス 私の履歴書(6)1964年東京
ジェラルド・カーティス 私の履歴書(6)1964年東京
1963年、私は日本研究で博士課程に進み、同時に日本語を本気で学び始めた。
当時のコロンビア大には日本語の集中講義があった。
夏に初級、秋に中級、翌春に上級の講義を立て続けに履修し、1年で3年分の日本語を学んだ。寝ても覚めても日本語漬けで、ついには夢の中でも日本語を話していた。
外国語はほかにも学んだことがあったが、日本語には魅了される何かがあった。
表記の仕組みは複雑ながら面白く、文の構成は思…