世界の両生類、41%が絶滅の恐れ 気候変動が拍車
国際自然保護連合(IUCN)などの専門家グループは世界の両生類の約41%にあたる2873種類が絶滅の危機にあるとする調査結果を発表した。2004年調査の39%から悪化した。特にサンショウウオやイモリへの影響が大きい。病気の広がりや生息地の喪失に加え、気候変動の影響が増したという。
生物の絶滅リスクを評価する「レッドリスト」に掲載された両生類を対象に22年6月に調べた論文を英科学誌ネイチャーに公表した。原因は1980〜2004年には「病気の広がり」と「生息地の喪失」で91%だったが04〜22年には気候変動が39%で、生息地の喪失(37%)を抜き最も影響が大きかった。