自社株で40兆円かさ上げ 「一物二価」の時価総額に注意
日経QUICKニュース編集委員 永井洋一
東京証券取引所の資本効率改善運動で、上場企業による自社株買いが活発になった。しかし企業や投資家の間で自己株式、いわゆる「金庫株」の正確な理解はほとんど進んでいない。日本では自己株が増えるほど時価総額の「かさ上げ分」が膨らみ、企業価値評価の物差しがゆがむ弊害が起きている。個人投資家は注意が必要だ。
「940兆円と897兆円」。2つの数字はいずれも20日時点の東証プライム上場企業の合計時価総額(政...
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