内航貨物船輸送量、4〜9月1%減 自動車が8%減る
日本内航海運組合総連合会(東京・千代田)がまとめた4〜9月の内航貨物船輸送量は、前年同期比1%減の9841万8000トンだった。鉄鋼や燃料の輸送は前年同期を上回ったが、大手自動車メーカーの認証不正問題の影響で自動車が大きく減った。
自動車の輸送は8%減だった。認証不正問題で自動車生産が止まり、輸送量を押し下げた。全国的な販売不振が続くセメントも8%減った。石灰石やスラグといった原料も2%減った。
石炭やコークス(蒸し焼きにした石炭)といった燃料は15%増えた。前年に石炭火力発電所で大規模な定期検査があり輸送量が落ちた反動が表れた。鉄鋼は6%増えた。前年に落ち込んでいた需要が持ち直した。雑貨は1%増、紙・パルプは4%増だった。
9月単月の輸送量は、前年同月比3%減の1760万トンだった。8月までに続き自動車輸送が低調だった。台風や低気圧の影響による輸送障害もあったという。