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「想定外の事態」への温度差 福島からの信頼揺らぐ
大高彩果
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東京電力福島第1原子力発電所のデブリ(溶融燃料)の試験的取り出しが思うように進んでいない。この夏、事故から初めてデブリの取り出しを試みたが、作業は2度にわたり中断した。当初の想定から2カ月あまりたち、ようやく28日に作業を再開する。
1度目の中断は作業初日の8月22日に起きた。取り出しに使う装置のパイプの接続の順番で誤りが見つかった。いわば人為的なミスだ。2度目は作業を再開した矢先の9月半ば。カ...