縮む国の新戦略を今こそ 世界つなぐ結節点めざせ
論説主幹 藤井 彰夫
日米で国の針路を決する選挙戦が終盤をむかえている。米国ではハリス副大統領が勝っても、トランプ前大統領が勝っても、程度の差はあれ内向き・自国優先の傾向は続くだろう。米国社会の分裂は簡単に癒えそうになく、米中対立、ウクライナ危機、中東での紛争など世界の分断も長引きそうな気配だ。
東西冷戦終結で世界はひとつになり、経済のグローバル化で繁栄は広がり、経済が発展すれば独裁国家も民主化する。1990年代初頭...
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内外の経済・金融問題を長年取材してきました。ワシントン、ニューヨーク、ロンドンなどに駐在し、ブラックマンデー、日本のバブル崩壊、9・11同時テロ、ユーロ圏債務危機も目撃しました。最近は、ポピュリズムが台頭し、グローバル化が大きな試練を迎えるなかで、日本と世界の行く末を考え、取材を続けています。