この記事は会員限定記事です
防衛財源、危うい剰余金頼み 税収上振れや予備費に視線
編集委員 清水真人
[会員限定記事]
日ごろ、国の予算分捕りにばかりこだわる自民党が、2022年度の決算に熱い視線を送る。岸田文雄首相は防衛費の大幅増額の財源として、増税や税外収入、歳出改革に加え毎年度の決算剰余金も活用。税収の上振れや予備費の使い残しで剰余金が想定より増える場合、増税幅の圧縮や実施先送りにつなげる期待もちらつく。ただ、これは安定財源とは呼べない危うさをはらむ。
首相は23〜27年度の防衛力整備計画で14.6兆円程度...