試練のモディ3.0、インド製造業「カエル跳び」の陥穽
編集委員 高橋徹
今年は世界で70以上の国政選挙が行われる選挙イヤーである。ここまで大きな波乱なく進んできたが、サプライズは「世界最大の民主主義国家」で生まれた。
4日に開票されたインド総選挙(下院選、定数543)で、モディ首相のインド人民党(BJP)が議席を前回2019年の303から240へと大きく減らした。同氏を首相候補に立てた14年以降、単独過半数(272)を割り込むのは初めてだ。協力政党を含む与党連合では...
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グローバルサウスとはインドやインドネシア、トルコ、南アフリカといった南半球に多いアジアやアフリカなどの新興国・途上国の総称で、主に北半球の先進国と対比して使われる。世界経済における格差など南北問題の「南」にあたる。実際に領土が南半球に位置しているかにかかわらず、新興国全般を意味する場合が多い。特に近年、民主主義と権威主義の分断のなか中立を貫くスタンスをとる特徴で注目されている。また冷戦期に東西双方の陣営と距離を置いた「第三世界」を表現するときにも使われる。