特定外来生物のキョン肉でペットフード 捕獲促進へ
ペットフードの開発や販売などを手掛けるいぬねこ共生ラボラトリー(千葉県市原市)は房総半島産のキョンの肉を使ったペットフードを発売した。活用例の少ないキョン肉をペットフードにすることで販路を確保し、猟師による捕獲の促進を狙う。
乾燥させたキョンの肉にサツマイモなどを配合してドライドッグフードにした。低温で加工することで熱に弱い栄養素や酵素を残した。キョン肉のジャーキーや革を使った首輪なども販売する。ドライフードは100グラムで税込み890円。電子商取引(EC)サイトや直営店などで販売する。
キョンは中国や台湾が原産のシカ科の仲間。県内では1960〜80年代に野外に定着したとされ、中南部で繁殖が確認されている。