投資家の「あくなき」高利回りの追求により、ウォール街による複雑な金融商品の販売額が2007年のリーマン・ショック前以来の水準に達している。
英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、24年の世界の仕組み債(不動産ローンや従来の企業向けローンの担保証券を除く)の販売額は3800億ドル(約57兆600...
米低格付け企業、融資4000億ドル分の借り入れコスト圧縮
米企業は2024年に入り、4000億ドル(約64兆円)近い債務の金利引き下げを果たしている。米企業の資金調達環境が改善し、投資家の間で低格付け債(ジャンク債)の人気が高まっていることが影響している。 米ゴールドマン・サックスのストラテジストによると、米連邦準備理事会(FRB)が23年ぶりの高水準にある金利の引き下げにまだ乗り出していないのに、多くの低格付け企業がFRBによる0.25%の利下げ2回
低格付けローン市場が減速、米企業の資金調達に打撃
米ウォール街の1兆4000億ドル(約198兆円)規模のジャンク級(投資不適格)ローン市場が減速し、利息負担の増加を受け入れるか、借り入れ計画を断念するかの選択を迫られる企業が増えている。 借り手側の企業は、米国の低格付け企業ローンの約3分の2を所有する金融商品、ローン担保証券(CLO)市場の風向きの変化に痛手を受けている。 事情を知る関係者によると、カリフォルニア州を地盤とする電力会社PG&Eは
米アポロなどPEファンド、融資にも注力 優良企業向け
米アポロ・グローバル・マネジメント、米KKR、米ブラックストーン、カナダのブルックフィールド・アセット・マネジメントといったプライベートエクイティ(PE=未公開株)投資会社が低リスクの融資事業を強化している。銀行や社債市場が対応してきた企業の資金需要を取り込んでいる。 米ニューヨークに拠点を置くアポロは2日、自社融資事業の長期見通しを引き上げ、従来は年間1500億ドル(約23兆円)としていた新規