北陸電力志賀原発、活断層連動を1.8倍に見直し
北陸電力は志賀原子力発電所(石川県志賀町)2号機の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査で、能登半島北部の活断層が連動する範囲を約178キロに見直した。従来想定の約96キロの1.8倍となる。1月の能登半島地震を受けた対応で、原発で想定する揺れや津波の高さに影響する可能性がある。
規制委と進める審査の前段階である面談で明らかにした。能登地震を受け北陸電は半島北部海域の活断層の調査を進めてきた。8月に政府の地震調査研究推進本部が隣接する活断層が同時に活動する可能性を示したことから、当初想定の周辺にある活断層も加えて延長した。
北陸電は「より安全側にたって評価した」としている。
志賀原発で想定される揺れや津波の高さへの影響は、今後の審査で詰めていく。これまでの審査では海域にある活断層は対象にされておらず、今回新たに設定した178キロを基に議論を開始する。
志賀原発2号機は再稼働に向けて2014年から規制委での審査が進められている。