東証大引け、続落 輸出株に売り 連休谷間で売買代金3兆円割れ
3連休明けの30日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落した。大引けは前週末比23円27銭(0.17%)安の1万3860円86銭だった。円相場が1ドル=97円台後半に上昇し、自動車株など主力の輸出銘柄への売りを誘った。2013年3月期決算発表の本格化に加え、大型連休の谷間ということで国内の機関投資家が積極的に現物株売買を手掛けにくいなか、外国人投資家の動向や為替相場にらみで神経質な展開が続いた。
朝方は円高・ドル安を受けて日経平均は下げ幅を一時100円あまりに広げ、3営業日ぶりに1万3800円を下回る場面があった。前週末に発表した2014年3月期の連結営業利益見通しが市場予想平均を下回ったホンダが売られた。同じく前週末に13年4~9月期の大幅減益見通しを発表したファナックも大幅安となり、投資家心理を冷やした。
半面、証券株や建設株など内需関連銘柄や値動きの軽い中小型株には個人投資家の資金が向かった。売り一巡後は日経平均はじりじりと下げ幅を縮めた。後場は外国人投資家の新規投資も入ったという。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。東証規模別株価指数では「大型」が0.01%安に対し、「中型」は0.91%高、「小型」は0.97%高だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆8362億円と2日連続で3兆円の大台を下回った。売買高は34億474万株。東証1部の値下がり銘柄数は611、値上がりは983、横ばいは119だった。
トヨタやキヤノンが安い。マツダ、ソニーは下げた。一方、「中国向け液化天然ガス(LNG)輸送契約」との報道が手掛かりとなった商船三井は大幅続伸。NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI、JTも高い。
東証2部株価指数は反発した。大引けは33.46ポイント高の3284.23と3営業日ぶりに年初来高値を更新した。2007年12月以来の高値を付けた。塩水糖、高木、朝日インテクが高い。半面、日本管理C、東海リースが下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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