NY原油、反発 6月物94.50ドルで終了、米株高やドル安で
【NQNニューヨーク=横内理恵】29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の6月物は前週末比1.50ドル高の1バレル94.50ドルで終えた。米株式相場が大幅上昇。投資家が運用リスクを取りやすくなり、原油にも買いが入った。
外国為替市場でドルがユーロなど対主要通貨で下落した。ドル建てで取引される原油の割安感が強まり、買いを誘った面もあった。
欧州中央銀行(ECB)が次回理事会で利下げに踏み切るとの観測が出ている。市場に余剰資金が流入すると期待に加え、利下げが欧州経済に刺激を与えるとの見方が浮上。景気回復に伴い原油需要が増えるとして相場を押し上げた。
ガソリンは4営業日ぶりに反落。ヒーティングオイルは続落した。