米リンクトイン、純利益66%増 12年10~12月期
【シリコンバレー=奥平和行】ビジネス向け交流サイト(SNS)大手の米リンクトインが7日に発表した2012年10~12月期決算は、純利益が前年同期比66%増の1150万ドル(約11億円)となり、四半期ベースで過去最高を更新した。主力の企業向け採用支援サービスが好調に推移し、売上高も同81%増の3億361万ドルと過去最高だった。
株式報酬にまつわる費用などを除いた実質1株利益は0.35ドル(前年同期は0.12ドル)になった。1株利益は市場予想の0.19ドルを大きく上回ったほか、同日公表した1~3月期の売上高見通しも予想を超す高水準。7日の米株式市場の時間外取引で株価は一時、同日終値より11%超上昇した。
同日の声明でジェフ・ウェイナー最高経営責任者(CEO)は「11年にサービス開発のインフラを改良し、これを活用して12年に投入したサービスが成果を上げた」と説明した。
部門別売上高は採用支援サービスが前年同期比90%増の1億6099万ドル、広告が68%増の8318万ドル、会費収入が79%増の5943万ドルだった。