公明代表、憲法96条改正に慎重「コンセンサスない」
公明党の山口那津男代表は2日の記者会見で、憲法改正の要件を緩和するための96条改正の動きについて「改正条項だけを取りあげて議論する価値や意味について国民とのコンセンサスはできていない」と述べ、慎重姿勢を示した。「参院選で争点化するには時間も国民の意識も十分に熟さない」とも指摘した。
日本維新の会が参院選で自民、公明両党の過半数阻止を目標に掲げつつ、改憲に向けて自民党と連携する動きを見せていることにも触れ「国民にどう映るのか。矛盾している」と批判した。
公明党は5日、国会内で昨年12月の衆院選後初めての党憲法調査会を開く。同党はもともと改憲には慎重な立場だが、96条改正では容認派もおり、夏の参院選をにらんで統一見解をまとめる考えだ。