9月中小企業売上DI、6年8カ月ぶりの高水準
日本政策金融公庫が24日発表した9月の中小企業景況感調査によると、売上DIはプラス1.9と2012年4月以来1年5カ月ぶりにプラスへと転じた。前月から10.1ポイント改善し、07年1月以来、6年8カ月ぶりの高水準となった。円安で輸出額が押し上げられる好影響が中小企業にも波及し、特に設備投資関連がけん引した。
乗用車関連はマイナスにとどまったが、マイナス幅は大きく縮めた。このほか建設関連の売上DIがプラスに転じた。
3カ月後の売上見通しDIは前月比4.0ポイント改善し、プラス8.0。12年3月以来、1年6カ月ぶりの高水準となった。
DIは「増加」と答えた企業の割合から「減少」との回答を差し引いた値。利益額DIもプラス5.9と前月から5.0ポイント改善した。
調査は三大都市圏の取引先900社を対象に、9月中旬に実施。有効回答数は608社で回答率は67.6%だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕