経団連会長、就活ルール廃止を発表 政府会議で議論へ
経団連の中西宏明会長は9日に定例記者会見を開き、就職活動の時期を決める「就活ルール」を廃止すると正式に発表した。中西氏は「経団連が策定していくことではなく、政府の方でもいろいろと問題提起を受け止めていろんな議論をしていく方向が出ている。未来投資会議がその場になっていく」と述べた。
就活ルールは拘束力がないためルールを逸脱して選考活動を進める企業が多く、形骸化が指摘されてきた。中西氏は「大学教育の問題であるのと同時に企業の姿勢も大変課題がある」と述べた。
2021年春入社以降の学生を対象とするルールは政府が主導してつくる形式に変わる見通しだ。政府と経団連、大学側が15日に協議することが分かった。大学3年生の3月1日に説明会を解禁し、大学4年生の6月1日に面接を始める現行の日程を維持するとみられる。