SBI、仮想通貨交換の営業開始 安全対策「万全に」
SBIホールディングスは4日、仮想通貨の交換事業に参入したと発表した。傘下のSBIバーチャル・カレンシーズ(東京・港)で、先行して口座開設を申し込んでいた2万人あまりの顧客を対象に仮想通貨取引の提供を始めた。仮想通貨の取引時に上乗せする手数料の1つであるスプレッドを、取引動向をみながら業界最低水準にする方針だ。
一般からの口座開設の申し込みは7月から受け付ける予定だ。仮想通貨は当初はリップルのみを取り扱う。その後、ビットコインやビットコインキャッシュに広げる。資金洗浄対策の一環として入出金は日本円のみとし、仮想通貨での引き出しはできない。
米大手取引所ナスダック市場の取引システムを採用した。セキュリティーはセコムのグループ会社と提携し、仮想通貨を保管する「ウォレット」について「万全の体制で運営する」としている。SBIバーチャル・カレンシーズは昨年9月に金融庁から仮想通貨交換業者の登録を受け、サービス開始の時期を探ってきた。
仮想通貨とは紙幣や硬貨といった実物がなく、インターネット上でやり取りするお金を指す。専門の取引所を通じてドルや円などの通貨と交換できる。代表的な仮想通貨としてビットコインがある