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2021-07-02

すぐわかる日本の装身具―「飾り」と「装い」の文化史―/東京美術

―――――――えらいこっちゃ久々のお薦め着物本紹介ですわー!(笑) …前回紹介したのは3年前…つまりそれほど着物本を読んでなかった、つーことですわ。

ここ最近、アンティークのちょいとお高めの帯留めだのかんざしだのに手を出し始めましたが、今までこっち方面はスルーしていた分だけ自分に知識がない。

と云うわけで、装身具専門の本が図書館にあったので借りてみました。

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『すぐわかる日本の装身具 「飾り」と「装い」の文化史』という本です。

表紙に掲載されてる項目が明記されてるのでわかりやすい。

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大概の骨董装身具の本ですと、このような美術工芸の部類に入る櫛とかかんざしばかり掲載されてますが、この本は違う。

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今でも数千円、下手したら数百円で買えるかも、なアンティークの髪飾り系もしっかり網羅。

これ、『パッチン留め』『バレッタ』が通称になってますが、正式名称は『ローマ留め』だそうです。ご存じでした?

いや、知らない人がほとんどだと思う。勉強になりますねえ。

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安価で大量に手に入れたらば、その便利さに驚愕した硬質アルミのかんざしも載ってます。

そしてコラムがとてもためになる!!

この本、至る所に豆知識的なコラムがあるんですが、それが本当に『へー!』と思う内容ばかりですんごく参考になりました。

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去年、浦和の骨董市で100円(笑)で手に入れた、『翡翠っぽいけどやけに白っぽい石のかんざし』と激似のかんざしが…

あー、これって翡翠の最高級品『琅玕(ろうかん)』なのねー!!…琅玕の名前そのものは知ってましたが、実際どんなものなのかは知らなかった…

この本によると、琅玕は人気だったのでガラスで模造の琅玕も多いそうで(笑)

…私が手に入れたものは多分それかな(笑)

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廃刀令で仕事が無くなった鍔飾り職人たちが作り始めたのが帯留め、という歴史は皆さんご存じだと思いますが、その帯留めの金具の変遷も詳しく解説されております。

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お宝レベルの彫金帯留めも紹介されてますが、このような比較的安価な価格帯のものもちゃんと紹介されてるのが嬉しい。

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そしてこんなの、ほぼ出回ってないよね!?な『衿留め』というブローチ。

和のモチーフの付いたヘアピンみたいなもんですが、これが廃れたのって、やっぱり今だと『…なんで衿元にヘアピン付けてんの?』と思われるからだろうな、やっぱり…

このように、元々スルーしてた分野だからってもありますが、知らない事ばかりで、歴史の資料集や理科の資料集見てる感じでとても楽しかった!!←あたしゃその手の資料集が好きすぎて、30年以上前の中学の理科社会の資料集をまだ持ってるんだよ(笑)地図帳ではソ連が健在なんだよ!!(笑)

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発行を見てみたらば、ほぼ最新刊と言ってもいいくらいの新しさでしたわ。

ちょいと古い本ですと今では手に入らないですが、発行が新しいので、私、これ買うと思う。

2000円もしますが(笑)、内容的には教科書、資料集レベル。

日々眺めて楽しむというより、『あー、確かこの本に詳しく載ってた!!』的なお助けアイテムになりそうな気がする。



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