fc2ブログ
  1. ヘラオオバコ(箆大葉子) 2023

     オオバコ科オオバコ属の植物でヨーロッパ原産の雑草。 日本では帰化植物であり、葉がへらのような形であることで名づいた。  江戸時代に日本に入ったと言われるが理由は定かではない。 一気に広がり今では全国に分布している外来種。(要注意外来生物)   茎を幾本も伸ばして花穂をつけ、高いものは70 cmになる。 花序は幅約1cmの円柱状で、花から雌しべと雄しべ4個が長く飛び出す特徴がある。 花冠は膜質、下部が筒状...

  2. ハクサンシャクナゲ(白山石楠花) 2023

     ツツジ科シャクナゲ亜属の低木で、別名は「シロバナシャクナゲ」「ウラゲハクサンシャクナゲ」。 北海道・本州(中部地方以北)・四国(石鎚山)の亜高山帯から一部はハイマツ帯まで分布する。  樹高は、亜高山帯では3mほどにもなるが、ハイマツ帯では環境が厳しいため50cmにも満たない場合がある。 葉は長楕円形の革質で、縁が裏側に巻いていることが多く、成木の葉の裏は毛が生えていることがある。  7-8月頃に5-15個の...

  3. オオハナウド(大花独活) 2023

     セリ科の大型植物の一つ「ハナウド属」の多年草で、北海道・本州(近畿以北)に分布。 別名では、ウラゲハナウド、アイヌ語名ピットㇰ(pittok )とも呼ばれる。  茎の高さは1-2mで茎は太く中空で、節に密毛を出し直立して上部は分枝する。 葉は3出複葉で、小葉は欠刻状に細かく裂け、裏面に短毛が密生する。 茎や葉など全草に剛毛が密生するのも特徴じゃ。  枝先の複散形花序に、白色の花を多数密につける。 小散形花...

  4. ハリエンジュ(針槐)[ニセアカシア] 2023

     植物学上の標準和名は「ハリエンジュ」だが、一般的には「ニセアカシア」がよく疲れる。 よく似た「アカシア」をラテン語から直訳したものと言われる。(北海道で言われる「アカシア」は誤称)  北アメリカ原産で、ヨーロッパや日本など世界各地に移植され、野生化している(痩せた土地でもよく生育する)。 エンジュに似た葉を持ち、枝や幹にトゲがあることに由来する。 初夏に咲く甘い香りの花が好まれ、街路や公園に使わ...

  5. ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2023

     イチヤクソウの仲間で、花が赤みを帯びることでこの名がある。 「一薬草」の名は、一番よく効く薬草の意味で、強心・抗菌などの作用があるそうじゃな。   北海道、本州中部地方以北に分布し、山地帯から高山帯下部の草地、低木林、林縁などに生育する。 根茎が伸びて辺り一面に群生することが多い。 葉は長さ3-5cmの柄があって根際に2-5個がつき、常緑で光沢があり卵状楕円形で先は円く基部は円いかやや心形。 脈はへこみ...

  6. サイハイラン(采配蘭) 2023

     ラン科サイハイラン属の多年草で、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林床に自生する。 花序を武将が戦場で使った「采配」に見立ててこの名がついたもの。  偽球茎は卵形で、その頂部につく越冬性の葉は狭長楕円形で革質、長さ15-35cm、幅3-5cmで先端は尖る。 通常は1葉がつき、葉の基部は鞘状になって茎を抱く。 花茎は直立し、高さは30-50cmになる。  さほど珍しいランではなく、ときに小群落をなすこともある。...

  7. ゴゼンタチバナ(御前橘) 2023

     ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草。 北海道、本州、四国に分布し、亜高山帯-高山帯の針葉樹林下や林縁に生育する。   茎は4稜があって直立し、下部は木質化して高さ5-15cmになり、しばしば群落をつくる。 葉は茎頂につき、長さ3-6cm、幅1-3cmの広楕円形で全縁、縦の脈が目立ち、先はとがる。 葉が4個のものと6個のものがあり、2-3対が対生しているが、接近しているので輪生のように見える。 花の咲く株は葉が6...

  8. コケイラン(小蕙蘭) 2023

     ラン科コケイラン属の多年草で、別名「ササエビネ(笹海老根)」とも呼ばれる。 北海道~九州に分布し、一定の標高以上の山地の湿り気のある林内に生育する。  茎の高さは30~40センチ。茎頂の花序に、黄褐色の花を総状に多数つける。 北海道は個体数が多いようで、登山道や遊歩道などで普通に見られる花じゃな。  花は直径0.8-1cmで横~斜め上に向かって半開する。 萼片3個と、側花弁2個は長さ0.8-1cmの披針形で黄褐色...

  9. オオカサモチ(大傘持) 2023

     セリ科オオカサモチ属の多年草で、別名「オニカサモチ」とも言われる。 セリ科は大型なものが多いが、これもその一つじゃな。  低地~山地の日当たりのよい草地などに生え、茎の高さは50cm~2mを超える場合もあり、太く直立する。 主茎が太く10-30mmになる(多くの解説では10-15mmと記載されるが、花爺が見る個体はもっと太い)。 茎は無毛、直立して上部で分枝するが、横に広がらない。 葉は全体としては広卵形だが羽状...

  10. シウリザクラ(しうり桜) 2023

     バラ科サクラ属の落葉高木で、別名、ミヤマイヌザクラ、シオリザクラとも呼ばれる。 見た目では「エゾノウワミズザクラ」とも似た花じゃな。  幹の高さは10-20m、径は60cmに達する高木で、樹皮はやや紫色を帯びた淡褐色から灰褐色。 葉は互生し、葉身は倒卵状長楕円形~長楕円形。 先は尾状に尖り、基部は心形、縁には先が芒状か刺状になる鋭い鋸歯がある。  花期は5-6月で、花は新しい枝の先に長さ10-20cmの総状花序をつ...