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  1. エゾノイワハタザオ(蝦夷岩旗竿) 2023

     北海道、本州(北部)の亜高山帯~高山帯の礫地や草地などに生える。 茎の高さは10~40cmで茎頂の総状花序に、長さ6~10ミリの白色の花を多数つける。  フジハタザオの変種で、根生葉と茎葉に2分岐毛と星状毛があり、拡大してみるとYの字に見える。 根生葉はロゼット状につき、長さ2-8cmの長倒卵形で先は円く、縁に粗い鋸歯がある。 茎葉は互生し、長楕円形で先はとがり基部は耳状に茎を抱く。  茎の先の総状花序に長い柄の...

  2. エゾムラサキツツジ(蝦夷紫躑躅) 2023

     北海道の山地の岩場などに分布するツツジじゃ。(公園などは植樹のもの) 高さは1 mほどで4 - 5月に開花し、開花後に葉が繁るのが特徴。  高さが1~2メートルになる半常緑低木で、日本では北海道に自生種が見られる。 よく枝分かれし、その先端に直径2~3センチの紅紫色の花を数個集まってつける。  葉の展開に先立って花をつける。  花冠は紅紫色、広漏斗形で皿状に開き、径2.5cm~3.5cmで先は5深裂、裂片は卵円形...

  3. ミズバショウ(水芭蕉) 2023

     「夏が来れば思い出す♪遥かな尾瀬とおい空♫」が水芭蕉の出てくる歌じゃな。 しかし多くの場所では春に咲くもので、高山の湿地でのみ夏に開花するんじゃ。  北海道、本州(兵庫県、中部地方以北)に分布するサトイモ科の多年草じゃ。 湿地に自生し発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開く。 これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したものじゃな。  苞の中央の円柱状の部分にある小さな穂のよ...

  4. キバナノアマナ(黄花甘菜) 2023

     ユリ科キバナノアマナ属の多年草じゃ。(別名:キバナアマナ) 雪解け後の枯れ草の中などで黄色い花を咲かせる。  北海道~九州北部で見られ、日の当たる草むらや田畑の土手、林の縁などに生育する。 根出葉は1個で、形は線形で長さ15-30cmでやや厚みがある。 花茎は、高さ15-25cmになり、2個の苞葉がつく。  3月の終わり頃から5月にかけ、花茎の先端に数個~10個の花を咲かせる。(花爺の地域では4月) 花は開花直後は...

  5. エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花) 2023

     山菜好きな人には「ヤチブキ」の方が通じるかもしれんのぅ。 北海道~東北で見られる「リュウキンカ」の大型種じゃ。  寒冷地の湿地や、水が流れる谷沢、小川沿いなどの水辺などに自生しておる。 大きな群生も見られるが、平地では4月から、登山道沿いなどでは6月以降に開花する。 葉は長い葉柄があり、葉身は基部がくびれた腎形で、幅は20cmほどあり、葉縁に鋸歯がある。 花茎が80cmほどに伸びて、先に黄金色の花が咲く。...

  6. キジムシロ(雉莚、雉蓆) 2023

     北海道、本州、四国、九州、南西諸島に自生するバラ科の花じゃ。 日当たりのよい雑木林、丘陵地、草原、海岸の岩場などで普通にみられる。  茎の高さは5-30cmで、葉は奇数羽状複葉で5-7枚、まれに3-9枚の小葉からなり、先端の小葉3枚が大きい。 4-5月頃に、花茎に黄色で径15-20mmの花を多数つける。  黄色の5弁で萼片5(内萼片)5個は先が尖った卵状披針形、副萼片(外萼片)5個は披針形、副萼片の方が幅が狭く小さい。 ...

  7. アズマイチゲ(東一華) 2023

     春先に花を咲かせ、若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなる「スプリング・エフェメラル」の一種。 北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や山麓の日当たりの良い場所に生育する植物じゃな。  高さ15〜20cmほどの植物で、白い花弁状に見えるものは萼片で花弁は無いんじゃ。 近縁のキクザキイチゲに似るが、浅く3葉に切れ込んだ葉の形が特徴とも言える。   落葉樹林内や林縁、草地に生える多年草で、花の直径は3〜4cm...

  8. エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)スペシャル 2023

     北海道の春を代表するような花で「スプリング・エフェメラル」の一つじゃな。 アレコレ掲載したいものもあって、今回は普段の倍の画像が出てくるが勘弁を。  北海道から本州の中部以北の分布とされていたが、学名の変更により本州に分布するものは「オトメエンゴサク」となった。 色は青~紫のものが主じゃが、稀に白の花も見られる。(4枚目) 地下の塊茎から1本の茎が伸び、花茎の高さは10-30cm程になる。  4-5月に先...

  9. ナニワズ(難波津) 2023

     ジンチョウゲ科の落葉低木で北陸、福島以北の日本海側、及び北海道に自生しておる。 エゾナニワズ、エゾナツボウズとも呼ばれる「オニシバリの亜種」じゃな。  低地~山地の落葉樹林内などに生え、茎の高さが15cm~50cmほどになる。 枝先の葉腋に直径約6ミリの黄色の花を10個前後かたまってつける。 花期は雪解け後の4-5月で、雌雄異株とされるが、どちらも結実する。  花弁に見えるのは筒状の萼で、先端が4個に裂け...

  10. フクジュソウ(福寿草) 2023

     誰もが知るスプリング・エフェメラルの一種である「フクジュソウ」じゃ。 雪解け直後から見られるキンポウゲ科の花で、黄色の花は元気をもたらしそうじゃろ?  普通のフクジュソウの他に「ミチノクフクジュソウ」「キタミフクジュソウ」「シコクフクジュソウ」の4種が自生する。 フクジュソウは全国に見られ、東北に多いミチノク...四国に多いシコク...そして道東に多いキタミ...じゃ。 花期は早春であり、3-4cmの黄色い花...