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  1. ミズキ(水木) 2021

     ミズキ科ミズキ属の落葉高木で、和名由来は「枝を折ると水が滴り落ちる」ことからと言われておる。 高木で、枝の上が平らに広がると段になっているように見え、別名「クルマミズキ」とも言われる。  花は上向きに出る散房花序に多数つき、花弁は白色、4又は3個つき、長さ5~6㎜。 核果は直径6~7㎜、紫黒色~黒色に熟し、先端が少し凹む。  雄しべは4個あり花糸は長さ5-6mm、雌しべは1個で子房は2室、花柱の長さは3mm。萼...

  2. コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥) 2021

     マメ科の植物で、ヨーロッパから入ったようじゃが、今では全国に広がっておるようじゃな。 道端や牧草地などを含め、広い範囲で繁殖しておるのぅ。  茎は断面が四角で、這うように伸び、やや斜上し、茎に毛がある。 クローバーと似たような3小葉で、先は丸いか平たく、まばらに毛が生えておる。  花は総状花序となって20~30個が集まってつき、花は蝶形花、黄色で長さ2~3mmじゃ。 シロツメクサやムラサキツメク...

  3. ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2021

     以前は「イチヤクソウ科」として扱っておったが、分類法変更で今は「ツツジ科」に含まれるんじゃ。 高さ20~25センチ、花色が淡紅色の「半寄生植物」の多年草で、登山者にも人気がある花じゃな。  花期は6-8月上旬。葉の間から長さ15-25cmになる花茎を伸ばし、総状花序をつけ、8-15個の花がつく。 花は桃色から濃桃色、花弁は5個あり離生して径約13mmの広鐘形になり、下向きに咲くんじゃ。 花柱は湾曲し、長さ6-8mmになり柱...

  4. シウリザクラ(朱利桜) 2021

     バラ科サクラ属の落葉高木で、別名「ミヤマイヌザクラ」、「シオリザクラ」とも呼ばれる。 日本では北海道に多く、本州の中部地方以北、隠岐の島にも分布しておる。 ウワミズザクラとも似ておるが、より高冷地に生育する樹木じゃな。   「ボトルブラシ」のような円柱形の花序に、淡黄色を帯びた白色の5弁花をたくさん付けるんじゃ。 雄蕊は多数あり、花弁より短いかほぼ同じ長さ、雌蕊は1個あり、無毛で花弁と同じ長さじゃ...

  5. ミツバウツギ(三葉空木) 2021

     ミツバウツギ科ミツバウツギ属の落葉低木で、ほぼ全国の山林などで見られる。 若葉はゆでて山菜として食用にされるそうじゃが、花爺は食べたことはないのぅ。  開花は5~6月(花爺の地域で6月)で、小さな花が15輪ほど円錐状に集まって咲き、枝にぶら下がる。 花には白い5枚の花弁があり、裏側にある萼も白いため、花弁が10枚あるように見えるんじゃ。   雄しべは5個で花弁とほぼ同じ長さ、雌しべは1個ずつあるが、花弁...

  6. ゴゼンタチバナ(御前橘) 2021

     高さ5–15センチメートルで、葉は2枚の対生葉と液性の短枝に2個ずつ葉が付き、計6枚の輪生に見える。 花の咲く株は葉が6枚にまで成長したものであり、4枚のものに花は付かない。  春~初夏の登山時に山裾などでよく見かける花じゃな。 4枚の白い総苞に囲まれた花は、ハナミズキやヤマボウシに似ているじゃろ? 白い部分は装飾花で、真ん中の小さな集まりが花なんじゃ。 真ん中に10-35個が集まってついており、花は4数性で花...

  7. マツヨイセンノウ(待宵仙翁) 2021

     かつては「ヒロハノマンテマ」と呼ばれた植物で、花爺が花を撮り始めた頃はこの名前じゃった。 北海道~九州でみられるが、北陸・四国・九州地方では稀に見られる程度と言われておる。  ナデシコ科マンテマ属の多年性草本植物で、夕方から夜間に開花するんじゃ。(日本での開花期は6-7月) 花は単生で、雄花だけと雌花だけの株があり、見分けは「萼筒」の膨らんだ方が雌花じゃな。  花弁は5個で先は2裂する。雌雄異株で、...

  8. ナナカマド(七竈) 2021

     ナナカマドと言えば、まさにいま時期が一番目立つじゃろうな。 花ではないが、赤く染まる葉と赤く小さな実が、山でも公園でも目を引く存在じゃからのぅ。 じゃが、ココは花のブログじゃから、花が優先じゃ。   花はバラ科の他の樹木とそっくりじゃな。花だけ見ると区別はつかんじゃろう。 開花時期は初夏で、白い花を多数咲かせ、5枚の花弁からなり、雄蕊は20個で、花柱は3 - 4本じゃ。  山岳地帯では背丈は低いが、平地...

  9. キショウブ(黄菖蒲) 2021

     普通に公園や沼などで見られるアヤメ科アヤメ属の植物じゃが、帰化植物なんじゃな。 アヤメと言うとは「日本の花」みたいなイメージじゃが、明治時代に日本に観賞用として入ったものじゃ。 いまでは全国に普及・野生化もしておる水辺の花じゃ。  西アジア~ヨーロッパが原産と言われており、日本では早々に野生化が進み、水辺以外でも育っておるとか。 ハナショウブに黄色が少ないことで、一気に広がったとも言われておるの...

  10. ヒレハリソウ(鰭玻璃草) 2021

     かつては別名の「コンフリー」の方が有名となっていた植物じゃな。 日本へは観賞用として明治時代に導入され、家畜の飼料や食用として利用されておった。 昭和40年代に健康食品として一時期大ブームとなり、栽培されたものが一部野生化ておるんじゃ。  植物は「ムラサキ科」に属しており、日本に帰化しておる植物じゃ。 茎の上部に巻いた花序を出し、長さ2cmほどの鐘形の花をつけ、花は紫色、淡紅色、白色など。  花糸は...