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カワミドリ&ゴボウ(ノラゴボウ)

 今日は「カワミドリ」と「ゴボウ(ノラゴボウ)」の話じゃ。

 「カワミドリ」(河碧・川緑)は北海道~九州で見られ、湿りがちな場所に生えている。
 草全体に芳香があり、長い紫色の花穂をつける。茎葉や根が漢方薬に用いられている。

 「ゴボウ」(牛蒡)は野菜としておなじみだが、花を見ることは普通は無いじゃろう。
 栽培種のゴボウが逸出・野生化したものは「ノラゴボウ」の別名でも呼ばれる。


 先ずは「カワミドリ」(シソ科)じゃ。

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 「カワミドリ」の和名の語源は不明とされておる。
 植物体全体にハッカのような特有の強い芳香がある多年草で、草丈は40~100cmほど。
 茎の断面は四角形で直立し、上部は分枝する。
 葉は対生し、葉身は卵状心臓形でやや薄く鋸歯があり先端は鋭くとがり、葉の裏面に微細な白毛が生える。
 葉を揉むとハッカのような香りがする。
 花期は8-10月頃で茎先に長さ10cm前後の花穂をつけ、多数の紫色の小さな唇形花を密につける。
 萼は短い筒状で5裂し、裂片は長くとがり、花後も紫色をしている。
 花冠は紅紫色で上唇はやや直立して浅く2裂し、下唇は3裂して中央裂片は大きい。
 雄蕊は4個のうち2個が長く雌蕊が1個、ともに花外に長く突き出て目立つ。

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 葉や茎は漢方に用いられ日本では排香草ともいう。
 かぜ薬などの漢方薬として、茎、葉、根を乾燥させたものを用いる。





 次は「ゴボウ」(キク科)についてじゃ。

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 北海道のみで自生しているそうで、基本的に日本には自生しないと言われる。
 野菜として栽培しているのは日本のみだったが、近年は一部の国でも生産されるようじゃな。
 中国の栽培は薬草としての利用が目的じゃな。
 日本では地域によって栽培種も様々で、呼び名もそれぞれ異なるそうじゃ。
 茎丈は2mにもなり、茎には微毛が密生している。
 下部の茎葉は三角状卵形で基部は心形、刺はなく柄がありやや茎を抱いておる。
 アザミの花に似た頭花は径3-4cm、総苞は楕円状の球形で総苞片は長く針状に伸び、先端はカギ形に曲がる。
 花後はトゲの曲がった部分が「ひっつきむし」となる。

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 花の色合いもアザミそっくりじゃが、茎などにトゲもなく花にあるトゲも危険は無い。
 花爺はオーストラリアに一時住んでおったが、野菜の中でゴボウだけは無かった。


※掲載写真はコンデジで撮影したものも多いんじゃ。(ピントが甘い)
  素人じゃから花の名前同定でミスがあるかもしれんが、違ったら勘弁な。m(_ _)m


 今日も来てもらってありがたいことじゃ。
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