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  1. アケボノセンノウ(曙仙翁) 2021

     ナデシコ科の花でヨーロッパ原産じゃが、帰化して野生化しておる花じゃ。 色違いで白があるが、名前は別になっており「マツヨイセンノウ」と呼ばれておる。 北海道と本州で見られるが、雌雄異株で植物における性決定の研究材料として用いられているそうじゃ。  雌雄異株で花は昼咲き。花冠は紅紫色で中心が白色で花径は1.5cm程。 花弁の先は2深裂し、花柱は5本。  花の色は濃いピンク~淡いピンクと個体差があるようじゃ...

  2. オドリコソウ(踊子草) 2021

     北海道~九州で見られる花で、多くの人もよく知っておる花じゃろう。 花は白色〜淡紅紫色じゃが、花爺が近くで見られるものは白ばかりなんじゃ。 よって、画像も白い花のみとなっておるので、予めことわっておくぞ。  花期は4~6月、唇形で上唇は兜型、下唇は突き出して先端は2つに分かれた個性的な姿じゃな。 数個輪生状態になって茎の上部の葉腋に数段につけるが、つき方が、笠をかぶった踊り子が並んだ姿に似る。 上唇...

  3. クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草) 2021

     以前は「ユリ科」に分類されておったが、新たな分類法で「シュロソウ科」となった。 北海道~九州に分布し、山地帯から亜高山帯の林下に生育する植物じゃ。  高さは40-50cmほどになり、葉は6-8個が輪生しており、名前の元になったものじゃな。  花の造りとしては少し変わっておるのぅ。  まとまって咲くことはあるが、大きな群生はつくらないようじゃな。  淡黄緑色の花を上向きにつけ、花は直径4-6cm、外花被片は4個あ...

  4. ハマハタザオ 2021

     北海道~九州で見られるアブラナ科の花じゃが、地域差と言うより個体差があるようじゃな。 名前のとおり、海岸の砂地に生え、茎の高さは20~50センチで、白い単毛と2分岐毛があるのぅ。   根際から生える葉はへら形で、ロゼット状にたくさん生え、葉の上部の縁には浅い鋸歯がある。   砂浜で広大な群落を形成する場所もあるようじゃな。 「旗竿」と名付くわりには、背丈が低くどっしりとした感じの個体も多いように...

  5. ツバメオモト2021

     ユリ科の花で、春先に白い花をつけるが、園芸店でも人気があるそうじゃな。 確かに濃い緑の葉と白く小さな花のバランスは、見事なものとも言えるじゃろう。 北海道から奈良県以北の山地帯上部から亜高山帯の林内に分布しておる。  花茎の先端に総状花序を付け花は白く、開花時にはやや下を向き、花被片は長さ10-15 mmで6枚、ほぼ平らに開く  葉質は柔らかいがやや厚みがあり、はじめは縁に軟毛があるようじゃな。  日当...

  6. エゾネコノメソウ 2021

     ネコノメソウの仲間はかなり種類が多いことでも知られておるが・・・ 世界に60種、日本には20種ほどが確認されているようじゃな。 (北海道には6種が自生) 区別が難しいものもあって、花爺では明確に分けられないこともあるんじゃ。 今回の「エゾネコノメソウ」はかなりわかりやすい種類と言えるじゃろう。  最大の特徴は見たとおりの濃い黄色じゃろう。  比較的群生することが多く、最初は背丈も低く見極めが難しいが...

  7. レンプクソウ 2021

     非常に小さく緑色の花なので、花と思わず踏み潰されたりしがちなんじゃが・・・ 実は存在が大きくなったのは、分類が変わってからじゃろう。 かつては「レンプクソウ」のみがレンプクソウ科として存在しておったんじゃ。 分類法が変わると、スイカズラ科などの木本も含め、200種近くを擁する大家族の頂点に立ったんじゃな。  春先に花弁が4列したものが中央に1輪、花弁が5裂したものがその周囲に4輪固まって咲くが、 語源...

  8. ヒトリシズカ 2021

     センリョウ科の花で、日本独自の花でもあるんじゃな。 意外と「一人きり」ではない『ヒトリシズカ』の生態を見ることも、時にはあるんじゃ。 源義経の愛妾の「静御前」が一人で舞う姿に見立てたもので、単独で咲くという意味ではないんじゃがな。 かつては「吉野静」と呼ばれていたこともあるそうじゃ。  北海道~九州で見られる花で、4枚の葉を突き抜けて白いブラシ状の変わった花を咲かせる。 基本は一本の花を付けるん...

  9. オオカメノキ 2021

     装飾花があるので、ガクアジサイとかノリウツギの花と似ておるのぅ。 スイカズラ科になっておったが、最新の分類では「レンプクソウ科」になっておる。 北海道から九州の山中で見られる、2-4mほどになる低木じゃ。  白色の小さな両性花のまわりに、大きな5枚の花弁を持つ装飾花が縁どっておる。 夏には赤い実をつけるが、熟してから黒くなるのは秋に入ってからじゃな。  花後の赤い実(最後は黒)は、野鳥などに好まれる...

  10. フデリンドウ 2021

     非常に小さくて可愛らしい花じゃが、その色は非常に魅力的と思うんじゃが。 「フデリンドウ」は北海道から九州で見られるリンドウの仲間じゃ。   日当たりの良い場所に見られるが、日が陰ると花を閉じてしまうタイプじゃな。  高さは5-10cmと言われるが、花が咲きだす時では2cmほどしかないものもある。  茎の先に青紫色の花が数個集まってつく(1-15個程度)。 花冠は長さ2〜2.5cmの鐘形で、萼は緑色、雄しべは5本で短...