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  1. ホザキシモツケ(穂咲下野) 2021

     名前のとおり、穂で咲くシモツケを指すんじゃ。 1-2mになるバラ科の落葉低木で、主に東日本で見られる植物じゃ。  5~8mmの小さな花は淡紅色で、花びらは5枚、雄蕊も淡紅色で花びらの倍長い。 円錐花序が密集して8~15cmの長い花穂となることで、穂咲きの名が付いたものじゃな。  低山や湿地周辺でもよく見られる花じゃが、街なかでも小さな群落は見られるようじゃ。 一部は公園などでも植えられておるようじゃな。  花...

  2. ノイバラ(野茨) 2021

     花爺も最初は「野薔薇」と別物?と思ったのじゃが、正式には「ノイバラ」なんじゃなぁ。 ノバラは別名となっておるが、昔から「野バラ」として認識しておったんじゃ。  子供の頃から歌でも親しまれておった「野ばら」じゃが、「童は見たり野中のバラ♫」という歌詞じゃな。 Webで検索すると「奥田 民生の野ばら」なんていうのもあるようじゃな(花爺は知らんが)。 (半)つる性で、日本を代表する野生のバラ、高さは1-3mほ...

  3. エゾノキリンソウ(蝦夷麒麟草) 2021

     ベンケイソウ科 マンネングサ属の植物で、北海道の低山から高山帯の岩礫地で見られる。 よく似た「キリンソウ」は全国に分布しているが、前年の花茎が残ることや、裂開前の葯が赤色であることなどが異なる。  同じ仲間で「キリンソウ」「ホソバキリンソウ」もあるが、よく観察しないと三種の見分けが厄介でもあるのぅ。 時にWeb上でも混乱が見られ、中にはマンネングサやイワベンケイと混同されたりしておる。  花期は6...

  4. ギョウジャニンニク(行者葫) 2021

     ギョウジャニンニクと言えば山菜として知られておるじゃろう。 では、花は? 山菜として食べるのは春先の若い時、花は見ない人も多いじゃろうな。  よく間違えられるのが、毒草でもあるイヌサフランやスズランじゃろう。葉の形が似ておるからじゃ。 しかし、ギョウジャニンニクには強烈な匂いがあり、それを確認できれば誤食は起きないのじゃが。  初夏、茎頂に直径約5㎝の球形花序に白色又は淡紫色の花を多数つける。 ...

  5. オニシモツケ(鬼下野) 2021

     シモツケの大型の種類で、北海道、本州の中部以北に自生し、高さは1.5-2.0mになる植物じゃ。 山地から深山の沢沿いや、やや湿った場所に自生し、よく広い群生も見られるのぅ。  葉は茎に互生し、頂小葉は大きく15-25cmになり、掌状に5裂しておる。 葉柄に付く側小葉は小さく目立たないが、葉柄の付け根にある托葉は茎を耳状に抱き目立つようじゃ。 葉の虫食いが多く綺麗とは言えんが、花は純白~薄いピンクで、よく見れば繊...

  6. エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草) 2021

     北海道~本州(近畿地方以北)の山地の、やや明るい林下などに生えるシソ科の植物じゃ。 茎は細く、シソ科の多い四角形で、やや分枝し上向きの白毛があるのが特徴じゃな。  花は茎の上部に短い穂状に2cm程度の唇形花を一方向に偏ってつけ、花冠は青紫色じゃ。 基部で斜上し、上唇は兜状になり、長さ2~3mm、下唇は3裂し、長さ4~5mmで腺毛がある。  タツナミソウ と似るが、花穂が短くて花が少なく、まばらに...

  7. イワウメ(岩梅) 2021

     常緑の小低木の1種。高山植物で別名は「フキヅメソウ」、「スケロクイチヤク」。 見たままの名前が付いたようで、岩場などでは苔のように貼り付いたような姿を見かけるのぅ。  枝は横に這い厚い葉が密生してクッション状となり、一見しただけでは木本とは思えない姿じゃ。 北海道から本州中部にかけての高山帯に分布し、岩礫地や岩壁に張り付くように生育しておる。  花は乳黄白色でまれに淡紅色を帯び、6-8月に枝先から伸...

  8. ミツバオウレン(三葉黄蓮) 2021

     北海道から本州の中部地方以北に分布し、亜高山~高山の針葉樹林のやや湿気のある所に生える多年草。 背丈も低く白く小さい花なので、素通りされてしまうことが多いようじゃが、花爺の好きな花の一つじゃ。  葉も小さくて目立たないが、三つ葉の鋭い鋸歯縁で、厚く光沢があるのが特徴じゃ。 白い花弁状のがくはふつう5個だが、4個と6個の個体が見られる。  花弁は蜜を分泌し、黄色で萼片より小さい。(黄色く伸びている...

  9. ツルマンネングサ(蔓万年草) 2021

     中国や朝鮮半島から渡ってきたようで、古くから日本に帰化していたようじゃな。 草丈15-30cmで、つる性の茎にとがった葉が三枚輪生し、5-6月に黄色い花を咲かせるんじゃ。  道端や河川敷に生育するが、繁殖力が旺盛で、地を這うようにしてつぎつぎと殖えていく植物じゃ。 花径は15mm前後で披針形の花弁の5弁花で、花色は黄色じゃな。 雄しべ10、雌しべ5、開花直後の葯は橙赤色で、葯の色は時期によって変化することがあ...

  10. ハクウンボク(白雲木) 2021

     白い花が連なって咲くようすを、「白雲」に見立て、ハクウンボクと名付いたものじゃ。 正に名前のとおりで白く綺麗な、エゴノキの花とそっくりな花を下向きに開き多数咲かせる。  花爺が通う山にもたくさん見られるが、高さが15mにも達するため、茂った葉で花が見えないんじゃ。 それを気づかせてくれるのが、落ちてきた花なんじゃよ。  エゴノキ科の樹木で、別名を「オオバヂシャ(オオバジシャ)」と言うんじゃ。 葉は大...